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施工管理の仕事は残業が無くならないのか?
現場の施工管理の仕事。世間では、「きつい」「きたない」「危険」の3Kの代名詞の職業として認知されていますが、それにも増して残業が多いというのもよく言われています。
dudaの「本音の転職白書」によれば、残業時間が多い職種TOP10では、1位が映像関連(54時間)、2位が編集、デスク(53時間)、3位がビル、マンションの施工管理(51時間)というデータがあります。
堂々の3位ですが、この時間数は平均なのでしょうか。私の感覚では現場は、月100時間は当たり前で、以前いた会社では会社都合で40時間まで調整して毎月減らされていました。
毎日毎日残業続きで、多くの社員はいつもこの現場が竣工するまでは我慢して頑張ろうと、半ばあきらめムードで仕事をしているのではないでしょうか。
そうです。施工管理の仕事は残業が多く、その割には給料も安くブラックというイメージが強いですね。どうして、いつも現場の仕事は残業が多いのでしょうか。
残業が無くならない3つの理由
工程の厳守
工程が遅れる要因として天候不順や、大工さん内装屋さんの人手不足などがあり
竣工前はどうしても設備工事にしわ寄せがきて、現場の電気が多くまで点いてい
るかと思うと、大抵が設備屋さんか電気屋さんが仕事しているという状況が多くな
ってしまいますね。
書類が多すぎる
役所工事の場合は言わずもがなですが、民間工事でも大手ゼネコン下の設備工事
では、ゼネコン仕様の書類の煩雑さにはいつもストレスがかかります。施工体制
台帳から始まり、安全書類、日々のKYミーテイング、材料搬入報告書、工事写
真、品質管理チェックリスト、検査報告書、細かいものまで挙げたらキリがありま
せん。確かにどの書類も必要だから作っているのでしょうが、簡略化や省力化できな
いものかと、いつも思います。
また、社内書類もISOに基づいたものがキングファイルで何冊にもなるということを
考えると、書類作りで1日が終わると言っても過言ではないですね。
書類作りが仕事になってしまい、本業の施工管理が疎かになってはいまいかと不安に
なってしまいます。
現場常駐社員の人数制限
人件費が最も工事費を圧迫する。どの業界でもそうだと思いますが、人件費をいかに
減らすかが企業の課題だとしたら、どうやって人件費を減らしたらいいのでしょうか。
必要最低限の社員で効率よく現場を回す、ということになるのですが、そうそう優秀な
社員ばかり揃っているわけではありませんね。社員の人数が増やせない状況で、今いる
スタッフで現場を持ちこたえさせるには、どうしても一人ひとりの作業に負担がかかっ
てきます。そうなると毎日業務をこなすために残業をせざるを得なくなります。
現場スタッフの負担を軽くするシステム
現場の施工管理は社員だけでは、まかないきれないというサブコンさんは多いでしょう。
場合によっては、派遣社員を手配して頭数をそろえはするものの、その派遣社員が未経験で一から教えないと戦力にならないということはよくある話です。
そこで私が提案したいのが、「施工管理サポート事務」という仕事です。
施工管理という仕事は、事務所での書類作成業務が大半を占めているという事実を考えると、その書類作成業務を事務員がサポートできたら現場スタッフの負担が軽くなります。
一般の事務員では、施工管理の知識がないため、いきなり例えば工事写真整理を頼んでもすぐにはできません。しかし、その施工管理という仕事の内容を知識として学び、書類作成のノウハウを身につけたとしたら、価値のある仕事になると思うのです。
その事務員が一般事務もやりながら施工管理サポート事務をメインで行うということが出来れば、現場での施工管理業務における書類作成に割く時間が短縮され、残業時間を少しでも削減できるのではないでしょう
まとめ
設備の現場事務所では、そのような施工管理の知識のある事務員さんがいるというのは、
技術系の社員の方が事務も兼ねてという場合があるかもしれませんが、あまりお目にかかったことがありません。
しかし、例えば派遣社員で、そういう新しい職種としての事務員という形があって、やってみたいという人が多く出てきてくれたら、システムとして成り立つのではないかと思います。
現場での施工管理が残業続きで社員が疲れ切っている現状を変えるには、新しい働き方を
考えることも必要です。
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