お役立ちコラム

1級管工事施工管理技士資格取得は現場の協力が必要?

1級管工事施工管理技士の資格の重要性

建築設備の現場で必要な、そして最も重要な資格は1級管工事施工管理技士です。
公共工事はまず、この資格が無いと現場代理人として登録できませんし、民間工事でも
ある程度の規模であれば、まず無資格者は責任者として工事を管理できないでしょう。
それほど、この1級管工事施工管理技士の資格は設備工事をやる者に取って重要な資格です。
施工管理会社としても、資格者が多く在籍しているということは、信用のおけるしっかりとした技術力を持った会社なんだということをアピールできますし、受注や採用面でも有利になる場合もあるでしょう。そういう意味でも、会社は社員に対して一人でも多く、資格取得に励んで欲しいと思うわけです。

現場に出されてからの資格受験は結構難しい?

そういう会社の要望に反して当の社員たちはというと、一旦現場に配属されたら毎日の現場業務に追われ、遅くまで残業でヘトヘトになって疲れた身体で家に帰り、メシを食って風呂に入ったらもうダウンという生活の繰り返し。こんな状況では資格の勉強どころか、自分の自由な時間を持つこともままならないですね。
私が以前いた会社でも、若手社員で実務経験が3年以上あり受験資格があっても、毎年受験に落ち続ける人間が数多くいました。
会社も頭を悩ませ、現場の責任者に了解を取り会社に一定期間缶詰にして、無理やり勉強させるということをやっていましたが、そもそも勉強する気がない連中に強いても、あまり効果がありません。
しかし、現場が忙しい状況でも少しでも勉強しなければという気持ちがある社員には、現場としても勉強しやすい環境を作ってあげることを意識してみる必要があります。

現場の全体工程を把握し勉強できる時期を選ぶ

ある程度まとまった大きな現場であれば、工事が始まるまでの準備期間があります。施工図を書いたり、施工計画書を作ったりなど比較的事務作業が多い時期です。こういう時期をねらって短期間で集中的に勉強する時間を取り、受験に備えるというのもひとつの方法です。
仕上げ工事に入っている、あるいは竣工前でドタバタしているという状況では、いくら勉強しなければという気持ちがあっても、身体が言うことを聞かないでしょう。
学科試験は毎年9月に実施されるため、ちょうど現場の忙しい時期にぶつかると直前に勉強しようと思っても難しい。だから、現場の工程が事前に分かっているので、前倒しで早い時期に過去問を徹底的にやっておく計画性も必要です。

資格取得は現場の協力が必要

いずれにせよ、若い社員が資格に合格するためには本人の高いモチベーションも必要ですが、現場単位での受験させるための環境づくりも欠かせません。仕事も優先しなければなりませんが、資格取得もこの業界では必須のことだけに、現場スタッフが受験しようとする若い社員を応援し、「勉強進んでる?」などの声掛けするなど常に気にかけているという態度で接すると本人もやる気が出ますし、現場業務も効率化が図れると思います。

まとめ

現場責任者は「部下が試験に受かるかどうかは、本人の問題だから本人のやる気次第でしょ」
というような気持ちでは、現場のチームとしての結束力も揺らいでしまうでしょう。
試験に合格させようという意志を持つことで、現場での仕事の効率化を図り、勉強する時間を確保させてあげることで、本人のモチベーションが少しでも上がると思います。

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ABOUT ME
宮本 一英
シエンワークス代表 ★サブコン社員が楽しく活き活きと働ける環境を作りたい!★★ 【資格】 ・建築設備士 ・1級管工事施工管理技士 ・消防設備士(甲種1類) ・空衛学会設備士(空調・衛生) 東京都出身/55歳にして自我に目覚める/筋トレ/ピアノ/人間観察/瞑想/お笑い
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