お役立ちコラム

建築設備、派遣社員の教育はどのようにしたらいい?

建築設備の現場における人材確保の現状

建築設備の現場では、施工管理する人材の不足は今始まったことではありません。
これは建設業界全体で言えることで、職人の人手不足は慢性的で同じ施工会社の中で職人の取り合いをしている始末です。
そんな中、工事を管理する社員においても受注する工事に人員数が追いついていないのが、多くの各社の現状ではないでしょうか。
いつの時代でも、30代、40代といったバリバリの現役世代は、みんな現場に出払っていて、余っているその年代の優秀な人など一人もいません。
苦肉の策として、人材派遣会社に人の手配をお願いする訳ですが、派遣されてくる年齢層は60代以上か20代そこそこのまったくの未経験者しかいないというのが実情です。
 

若手派遣社員の未経験さに驚く!

私の経験で言うと、前職のサブコンでの現場で派遣されてきた若い彼(26歳くらい)は建築関係の仕事はまったくの未経験でした。前職は回転ずしのチェーン店で働いていたとのこと。大学では心理学を学んでいたと言っていました。
そんな経験のない彼に、いきなり専門的な仕事を任せる訳にはいきません。とにかく、最初は雑用から。安全管理の書類の作成や材料の荷受け、資材置き場の整備や産廃処理業者の対応など。その一つひとつの要領を覚えるにも時間がかかります。

未経験だからこそ、根本のところから教える

年齢が若いうちは、少々経験が浅かろうが未経験だろうが、早く仕事を覚えようという意欲があれば上達も早いのでしょうが、全員がそういう人とも限りません。正社員だってなかなか意識が高い人間も少ない中、いかに未経験の派遣社員を教育して、早い段階で少なからず戦力になる人材に育てるかが人材不足を解消するポイントになってきます。
そこで大事なのが、建築という仕事の意義やその中で設備とはどういう役割なのか、根本的なところを解りやすく説明するということです。ただ、配属されたその日から、「あれやって、これやって」という表面的な指示ばかりしていたのでは、彼らだって仕事の面白みをこれっぽっちも感じられず、すぐに辞めてしまうでしょう。
彼らがこの現場の仕事の意義を知り、その中で自分がどういう役割で働くのかを、よく理解したうえで、細かな指示内容が頭に入ってくるのです。

雑用だけでは彼らのモチベーションは上がらない

そのような意味のある説明と教育を続けていき、あまり専門知識が必要ない仕事も一通りこなせるようになってきた段階で、次のステップに進んでいくことを考えましょう。つまり「派遣社員だから雑用だけ任せておこう。それ以上は無理だよな」と思考停止になるのはもったいないです。
その一つ上の仕事をやらせてみる。例えば、品質管理。工事写真撮影や工程ごとのチェックリストに則った確認など。これらのことを先ほどの仕事の意義、全体の流れの中でどういう役割を担っているのかを解りやすく説明します。それらの仕事のマニュアルを簡単でいいから作る、これが現場責任者の仕事です。他の人にいかに仕事を移譲するか、自分の仕事の負担を軽くしていくかが鍵です。それが、若い派遣社員の仕事へのモチベーションにもつながっていくのです。

まとめ

人手不足は建設業界の慢性的な問題。その中で現場を管理する人材がしっかりしていないと、協力会社の職人さんから、「あの会社のあの監督の下では仕事したくない、やればやるだけ赤字になるから」などと言われては会社としても大きな損失になってしまいます。
現場のチームとしての人材を成長させるには、現場代理人の意識改革と若手や派遣社員の教育をいかに充実させるかにかかっていると思います。

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ABOUT ME
宮本 一英
シエンワークス代表 ★サブコン社員が楽しく活き活きと働ける環境を作りたい!★★ 【資格】 ・建築設備士 ・1級管工事施工管理技士 ・消防設備士(甲種1類) ・空衛学会設備士(空調・衛生) 東京都出身/55歳にして自我に目覚める/筋トレ/ピアノ/人間観察/瞑想/お笑い
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