建築設備の現場での教育の実情とは?
建築設備の現場における若手社員の教育の実情とは、どんな感じなのでしょうか。
いわゆるOJTと呼ばれる現場の実務を行いながらの教育方法。OJTは体系立っているので
しょうが、実際の現場での上司の教育は恐らく体系立っていない、その場限りの指示命令
だったり技術的な説明があるだけで、一人ひとりの上司の人間性如何にかかっているだけ
という状態ではないかと思うのです。
私が長らくこの業界にいたから実感として分かりますが、社内にいれば割と多くの同じ部
門や他部門の人もいて、社内の情報が耳に入りやすいですが、現場に出てしまうと、陸の孤
島と言ってしまえば極端かも知れませんが、本当に小さな集団の中での環境で仕事をする
訳です。だから、他業種と比べて偏った教育を受けることになるのではと危惧しています。
年に2回の面談で若手社員の心の内が分かるのか?
それでも、何社かのクライアントさんに話を伺うと、現場の若手社員に少なくとも年2回
くらいは課長あるいは工事長クラスの方が現場に赴き、その社員と面談をして現状の仕事
の状況や抱えている悩み、課題などを聞き取ることをしていると言います。
普段あまり会話をしたことのない会社の上の偉い人とまともに心の内を話せる訳がありま
せん。「はい、まあ頑張ってやっています。分からないことがあったら上司の方に質問して
います。はあ。問題は特にありません」などと言った会話しか生まれないのは、想像に難く
ないですね。
つまり、直属の上司の悪いところなどそのまた上司に言える訳もないし、現場の状況の問題
をこの場で言ったところで解決されるものでもないことは、若手社員だって分かりきって
いるので、このような面談は、はっきり言って形だけの会社のための行事に過ぎないのです。
コーチングで部下が考えていることを引き出す
そんな建築業界の現場での若手社員教育に取り入れたいのが、「コーチング」です。
私は「コーチングって何?」とたずねられると、「コーチングとは、会話によって相手の優れた能力を引き出しながら、前進をサポートし、自発的に行動を促すコミュニケーションスキル」と答えています。
引用:「目からウロコのコーチング なぜあの人には部下がついてくるのか?」
播磨 早苗著
つまり、コーチングとはティーチング(教える)ではなく、スタンスとしては成長する
若手社員に対して、一緒に伴走するという感覚で考えると分かりやすいでしょう。
まず、コーチングの基本は傾聴です。上司は部下に話をさせ、聴き手に回る意識を持つ。
一から十まで部下に指示し、「あれをやれ、これをやれ」と命令するだけでなく、
例えば、
「今回のこの仕事について、A君はどう思う?」
問題がある場合、
「A君だったら、どう対処すれば解決すると思う?」
というように、部下が自分の中で自分自身と対話して、何かしらの気づきを得ることを促す
ように質問することが重要です。
そうすることで、部下は自分で考え自発的に動くためのモードに徐々に移っていくことができるようになります。
目標設定は本人の口から
目標設定は、上司が決めると部下は押し付けられたという印象があり、モチベーションが上がりません。コーチングを進めていく過程で目標設定をする段階になったとき、部下がなりたい姿、あるいはワクワクする目標を部下の口から語らせること。この目標で部下は自分が決めた目標だから達成したくなるし、やろうという意気込みも生まれます。
上司は部下の自分で決めた目標に対して、一緒に協力して達成に導くように心がけることで部下からの信頼をより深めることができるのです。
まとめ
コーチングは上司、部下の関係だけでなく、家族、夫婦、友達、ご近所付き合い、あらゆる
人間関係において活用できるコミュニケーションスキルです。
私自身、コーチングを学び始めてから仕事だけでなく、夫婦間の関係も良好になり、人生が
楽しく有意義に感じられるようになりました。
3Kの代表業種であり、離職率が多い建設業界と言われていますが、やはり人間関係を良好に維持できれば、人は気持ちよく仕事ができると思いますし、そのためには現場のコミュニケーションをよりよくする必要があるのです。
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