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建設DXの現状
過去のコラムで、建設DXの事例集が紹介された書籍の紹介をしました。
こちらをご参照ください → 建築関連 本の紹介 「建設DX」
このコラムでは、建築、土木に関するたくさんのDXの取り組み事例を知ることができました。例えば、四足歩行型ロボットが現場の中に入り、搭載されたカメラで工事の進捗管理や工事関係者との情報共有に役立てたり、鉄骨の耐火被覆をロボットが吹き付けし、従来は人が行っていた苦渋作業を軽減したり、BIMを活用し3次元でのシュミレーションでVR(仮想現実)による空間の疑似体験をしたりと、何かワクワクするような近未来的な印象でした。しかし、それらのことが実際に現場に導入されているという話を書籍やニュースで見聞きしていると、近い将来工事現場でDX化が当たり前になるのではという期待感があふれてきます。
建設DXの設備への導入案
建築や土木でのDX導入事例は大手ゼネコンが資金力を活かし、研究開発にお金と人を導入できるからということもあるでしょう。しかし、資金力が大手ほどは豊富にない会社でもDX導入している例もあります。
過去のコラムで地方都市の地元建設会社の社長が孤軍奮闘してDX導入した書籍を紹介しています。
こちらをご参照ください。 → 建築関連 本の紹介 「建設業界 DX革命」
この書籍でも紹介されているように、大手の会社でなくても会社をより良くしよう、社会に貢献するためには会社が変化しなくてはいけない、そのためにDX化で他社と差別化し、自社を成長させようという情熱が感じられます。この書籍の著者である社長のようなマインドがあれば、会社の規模に関係なくDX化は可能であるし、取り組むべき課題であると思います。
では、我々建築設備業界に身を置く者にとって、DX化するとしたらどんなことができるかを、みなさんと一緒に考えてみましょう。
1.ドローンでの楊重、ピット内調査
建築の分野でも、ドローンを活用している事例があります。マンションやオフィスビルの外壁点検、住宅の屋根の点検など、ドローンならではの活用方法ですね。では、このドローンが建築設備の現場で活用できないか考えてみましょう。
新築工事では、軽量な小物材料の楊重が考えられます。ロングスパンエレベーターやタワークレーンの使用時間帯が制限されている場合、あるいは屋上への楊重がクレーンの設置制限上難しい場合など、ドローンがあればある程度タイミングを見て楊重できそうです。
また、改修工事におけるピット内の調査にもドローンが使えそうです。10年、20年経過した建物のピット内は酸素濃度が希薄になっている可能性があり、ピット内を十分に換気してからでないと人が中に入って調査できません。また、配管等が入り組んでいて人がピット内すべての場所に行けないということもあるでしょう。そのようなとき、超小型のドローンであれば、配管の間を縫ってピット内を巡回し調査してくれるのではないでしょうか。
2.天井伏図の天井ボードへの投影
先日、大手ゼネコンのWEBページに掲載されていた記事で目に止まったものがありました。それは、「原寸大図面の高精度な床面投影により現場作業の生産性を向上」という記事で、プロジェクションマッピングを利用してスラブ面に墨出し(便所であれば間仕切り、便器、ライニングなど仕上げの図面と寸法)が投影されるという優れものです。これを使用すれば墨出しをする手間も省け、投影された画面の上にそのまま配管もできそうです。墨出し間違いも無くなり、施工精度も上がります。
この記事を見て連想したのが、天井にも墨出し投影できないかということです。つまり、天井伏図を天井ボードが貼り終わった段階で天井に投影するということです。床面に投影できるのであれば、天井面にも可能なのではと思います。建築的には、天井面には何もありませんが、設備や電気はエアコン、吹出口、照明、感知器など色々なものが設置されるため、これらの位置や開口の墨出しが容易ではありません。これが可能であれば、天井の開口墨出しの手間が無くなり、大幅な人工削減につながります。
3. AIによる施工図の作図
これについても、過去のコラムで取り上げています。
こちらをご参照ください。 → 設計図・施工図はCADオペに代わってAIが描くようになるのはいつ?
このコラムでも書いているように、施工図作図がいつかAIにとって代わる時代が来るというのが私の予想です。今のところ建築設計の分野ではそのような動きがあるようですが、これが空調や給排水衛生設備の施工図となると、納まりを検討するのがかなりの難易度になるため、まだまだ研究に時間がかかるのではと思います。
しかし、AIが施工図を書けるようになると、施工図を作図する時間や建築、設備、電気間での取り合いの時間が無くなり、また竣工引き渡し後のトラブル防止なども実現でき、現場施工準備の大半の業務の削減が可能になります。夢のような話ですが、DX化の観点から建築設備でできることの一番画期的なことと言えば、このAIによる施工図作図ではないでしょうか。
まとめ
DX化が遅れていると言われる建設業界ですが、それでも大手ゼネコンではDX化を加速している様子が伺えます。建築設備業界でも一部、大手サブコンなどで動きがあるようですが、まだまだ実際の多くの現場までは行き渡っているという感じではなく、やっとタブレット端末で現場管理ソフトを使用しているという段階です。
これから建築業界全体でDX化を推進するという空気が盛り上がり、更に業界が活性化する明るい未来が近くまで来ているような予感がします。
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