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コーチングとは
「コーチ(Coach)」という言葉は、1500年代に始めて登場しました。
語源は「馬車」です。「馬車」は人を目的地まで運ぶという役割があります。その意味から、コーチングは「人が目標を達成することを支援する」という意味で使われるようになりました。その後、「コーチ」は個人や組織の目標達成を支援する存在として、教育、スポーツなど様ざまな分野で発展を遂げることになります。
セルフコーチングで自己との対話を
コーチングと聞くと相手に対して行うというイメージを持つ人が多いと思いますが、自己に対するコーチングがまず出発点になります。というのも、自己との対話をすることで、
まず自分自身がなりたい姿、理想に対して顕在意識が働きかけ、行動に対する意志が明確になります。そして実際に自分自身を行動に移すことができるようになります。
セルフコーチングで自己理解ができ、革新が持てるようになると、相手理解のためのコーチングも自然体で入っていけるようになります。
セルフコーチングは自分で書く
セルフコーチングは自分で紙に書くかあるいはパソコンに打ち込んでもかまいません。
要は自分で書くことで、目で文字を見、復唱することでより自分の中の潜在化した意識が表に出てくる感覚になります。
「自分はこんなこと考えていたんだ」
「自分の中に眠っていたものが自分に問いかけることで出てきた感じ」
という風に新たな発見があるのです。
私がセルフコーチングを実践する場合使うフレームワークがあります。
それが8フレームアウトカムです。
サブコンの現場所長だった過去の私が自分に対してコーチングしていたとしたら、
例えばこんな風になります。
「あなたの欲しい成果(解決したいこと)は何ですか?」
「無事故無災害を継続させ、スタッフ全員が気持ちよく笑顔で働ける現場を作ること」
「その成果が実現したことはどんな状態で分かりますか
「無事故無災害で現場が竣工し、みんなで祝杯を上げている状態」
「その成果はいつ、だれと、どこで手に入れますか?」
「1年後、現場の職員、職人さんたちと現場で」
「その成果を手に入れると、あなた自身はどうなるでしょうか?」
「現場が無事竣工し、お客様に快適な空間を提供できて、仲間とともにハッピーになれる」
「その成果を手に入れるために、あなたが既に持っているリソースは何でしょうか?」
「毎日の職員、職人さんへの声掛けと安全注意喚起をする」
「さらに、どんなリソースがあればいいですか?」
「安全講和を外部から招き、イベントとして盛り上げる」
「その成果を手に入れるに際し、障害となりそうなものは何でしょうか?」
「チームワークの乱れと、職人の意識低下」
「その成果を実現させることは、あなたにとってどんな意味を持ちますか?」
「現場所長としての仕事の達成感とスタッフみんなへの感謝」
「では、まず何から始めますか?最初の行動は何でしょうか?」
「安全に対して、基本に立ち返って現場を見直す」
「ここまで話をしてみて、何か気づいたり感じたりしたことはありますか?」
「普段漠然と考えていることを自分に問いかけることで、やるべきことが明確になった」
とこんな具合です。いかがでしょうか。
この8フレームアウトカムで質問を自分に投げかけ、答えを書いていく。
これを現場の中での節目ごとにやってみることをお奨めします。
まとめ
現場のチームワークが今一つだなとお悩みのあなた。リーダーとしてチームを束ねることに気持ちが急いていませんか。その焦る気持ちを抑えて、まず自分自身の心を整えましょう。セルフコーチングは自己に問いかける、自分自身を理解するための手法です。
自分のやるべきことを明確にして、最初の行動を起こすこと。ここからチームリーダーとしてのあなたの仕事が始まります。
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