建築設備の現場において新入社員が座学の研修を終え、個々の現場に配属になるのが、早くて5月の連休明け、遅い会社でもお盆休み明けが一般的ではないでしょうか。自分がこれから働く建築現場という職場に始めて足を踏み入れたときに、新入社員はどういった感想を抱くでしょうか。特に文系の大学を出た彼らは、違和感が大きいのではと思います。
現場配属になってからが本番で、その中で自分がこの仕事に適正があるかを判断していくのですが、「この世界は自分が考えていたものとまるで違う」とまったく拒否反応を示す人もいます。そこまでは行かなくとも、何ヶ月か仕事を覚えていく過程で、「どうも自分には合わないのではないか?」と疑問を抱く人も出てくるようです。彼らが不安になる一番の要因は、相談できる直属の上司が一人しかおらず、その人が他現場も掛け持ちで忙しく、相談できる時間がないという状況やそれに似た内容が多いようです。
新入社員研修が現場でのOJTも含まれ、座学での研修が終わっても継続して実施されなければならないという考え方に基づき、そのことが満足に機能していないという実態をどう解決していけばいいかを考えていきたいと思います。
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現場でのOJTはトレーニングになっているか
OJT(オン・ザ・ジョブトレーニング)とは、職場での実践を通じて業務知識を身につける育成手法のことです。建築設備の現場において、新入社員が実践を通じて学ぶことは、どんな内容のものがあるでしょうか。
安全書類の作成、工事週日報の記入、工事写真の撮影とその整理、躯体工事であればスリーブの取付け位置のチェック、配管工事であれば勾配や吊りピッチの確認、床の立上げ位置が施工図通りかの確認、材料や仮設材の荷受けや職人さんの手伝いなどなど。こうして挙げてみると、やるべきこと、できることはいっぱいあります。
この新入社員でもできることは上司が適切に教えることで、きちんと作業が進みます。適切に教えるとはどういうことか。これができていない上司の方が多いと私は思います。
つまり、指示された仕事が何の目的で、いつまでに、具体的にどういう手順でどういうポイントに注意するのかということが明確になっていない状態で、曖昧なまま着手してしまっていることが多いのです。これでは、トレーニングになっていません。なぜなら、頭で理解していないため学習になっていないからです。
OJTは5W1Hを意識して
例えば、工事写真を撮影するときのことを考えてみましょう。
上司が「屋上の配管の写真を撮っておいて」という指示を新入社員に出したとしましょう。
この指示の仕方では、新入社員は戸惑ってしまいます。これでは、ある程度経験がある若手社員でもよく分からないでしょう。この場合、「屋上の給湯配管をSUSで配管しているよね。その配管接続の様子を工程ごとに写真撮っておいて。接続の工程は後で見れなくなるので重要なんだ。配管工程はこの施工要領書に書いてあるから参考にすること。配管が完了した状態も取っておくように。水圧テストが明後日だから、明日までに」
というように、5W1Hを意識すると、具体的に指示ができます。これなら、新入社員がメモを取りながら、行動するイメージが映像として浮かんできます。
現場のフォローアップは第三者の目で
このようなOJTができている現場は少ないと思います。新入社員の指導担当として任されている現場責任者の方も現場の業務が忙しく、新人の面倒を細かく見切れていないのが実状なのではないでしょうか。これを解決するのが、管理職である課長さんや工事長さんが各現場を巡回し、新入社員一人ひとりに定期的に会い、話を聞いてあげることであるはずなのですが、管理職の方も忙しいし、定期的には難しいと思います。
まとめ
現場でのOJTでの教育は、新入社員の上司によって大きく左右されてしまいます。その組み合わせがその後の新入社員の現場人生を決めてしまうと言っても過言ではないと思います。その結果を過去の経験からたくさん見てきました。
そのような悲劇を生まないように、私たちの会社では新入社員の現場でのOJT教育のお手伝いをする「新入社員現場フォローアップ」というサービスを行っております。詳しくは、お問い合わせフォームよりご連絡いただけましたら、無料にてご相談を承っております。新入社員を正しく教育するために、お手伝いできましたら幸いです。
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