「人が育ち、現場が変わる」建設業のためのコミュニケーション③ 建設事故を防ぐアサーション
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アサーティブ・コミュニケーションで、言える現場をつくり事故を防ぐ
今回のテーマは『「人が育ち、現場が変わる」建設業のためのコミュニケーション5つの方法』の3回目はアサーションです。アサーションとは、相手を尊重しながら自分の意見や気づきを率直に伝えるコミュニケーションの方法を指します。
建設業では、多くの専門職が連携して業務を進めるため、正確な意思疎通が不可欠です。また、現場は危険と隣り合わせであり、わずかな伝達ミスが重大事故や工期遅延につながる可能性があります。そのため、コミュニケーションは安全と信頼を支える基盤となります。
しかし現場では、「言いにくい」「強く言いすぎる」といった偏りが生じやすく、それがトラブルの原因になります。こうした課題を解決するのがアサーティブ・コミュニケーションです。自分の意見を押し付けるのでも、我慢するのでもなく、相手と対等な関係を保ちながら、適切に伝えることが重要とされています。
例えば、危険を感じたときに黙ってしまえば事故のリスクは高まり、感情的に強く指摘すれば現場の信頼関係を損ないます。一方で、「この足場は不安定に見えるので、一度確認してもよろしいでしょうか」と、事実と自分の認識、そして提案を落ち着いて伝えることで、相手に受け入れられやすくなり、行動の改善につながります。
さらに、伝え方にもコツがあります。「事実→影響→提案」という順で伝えることで、感情ではなく根拠に基づいた前向きな対話が可能になります。この積み重ねによって、現場には心理的安全性が生まれ、「誰でも意見を言える環境」が整っていきます。
実際に、現場の事故の多くは「危険だと分かっていたのに言えなかった」ことが原因です。つまり、言える環境そのものが安全対策なのです。
アサーティブ・コミュニケーションは単なる話し方の技術ではなく、リスクを減らし、信頼関係を築き、人材を育てるマネジメントの一部です。言える現場をつくることが、結果として安全で強い組織を生み出します。
「言えない」をなくし、現場のリスクを減らす
建設現場でアサーションを高めるためには、まず「安全に意見を言える空気」をつくることが出発点になります。どれだけ正しい伝え方を学んでも、言いづらい環境では実践されません。そのためのトレーニングでは、参加者同士が否定せずに意見を受け止めるルールを設け、「発言しても大丈夫だ」と感じられる状態をつくることが重要です。
そのうえで、練習では「言い方の型」を繰り返し使いながら身につけていきます。基本となるのは「事実を伝え、自分の認識を添え、最後に提案する」という流れです。例えば、現場でありがちな曖昧な指摘や感情的な言い方を、アサーティブな表現に言い換える練習を行います。「危ないですよ!」ではなく、「この足場が少し不安定に見えるので、一度確認してもいいですか」と伝える。このような変換を繰り返すことで、自然と伝え方が整っていきます。
さらに効果的なのが、現場を想定したロールプレイです。新人が上司に意見を伝える場面や、協力会社に改善を依頼する場面など、実際に起こりうるシチュエーションを設定します。
その中でアサーティブな伝え方を実践するのです。単に頭で理解するのではなく、「言ってみる」経験を積むことで、現場でも使えるレベルに引き上げることができます。
また、相手の反応に対してどう対応するかも重要なトレーニングになります。アサーションは一方的に伝える技術ではなく、対話です。相手が否定的な反応を示した場合でも、感情的にならずに「そう感じられたのですね。ただ、安全面が気になるので確認させてください」と冷静に返す練習を行います。これにより、対立を避けながら意見を通す力が身につきます。
加えて、日常の中で習慣化することも欠かせません。朝礼やKY活動の中で、「一人一言発言する」機会を設けたり、発言に対して必ず感謝や承認を返すルールをつくることで、アサーションが自然と根づいていきます。特別な場だけでなく、日々のコミュニケーションの中で繰り返すことが定着の鍵になります。
このようなトレーニングを継続することで、現場には「言える文化」が生まれます。その結果、リスクの早期発見、ヒューマンエラーの防止、チームワークの向上といった効果が現れます。
アサーションとは単なる話し方の技術ではなく、現場の安全と信頼を支える行動そのものです。伝え方を変えることは、現場を変えることにつながります。だからこそ、継続的にトレーニングし、現場に根づかせていくことが重要なのです。
まとめ
建設現場では、事故の多くが「言えなかったこと」によって起こります。そのため、相手を尊重しながら率直に意見を伝えるアサーティブ・コミュニケーションを現場に根づかせることが重要です。
会社として重要なのは、この文化を仕組みとして定着させることです。具体的には、発言しやすい環境づくり、伝え方の標準化、ロールプレイなどの実践的なトレーニング、そして日常業務での継続的な運用です。これにより、現場のリスクは早期に顕在化し、ヒューマンエラーの削減とチーム力の向上が実現します。
リスクを言える現場は強い現場です。アサーティブ・コミュニケーションを根づかせることが、安全で信頼される組織をつくり、結果として企業の持続的成長につながると考えます。
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