前回のコラムでは、ダクト施工図の書き方動画をリリースしたことをご報告しました。こちらのリンクからご覧ください。
動画 空調設備施工図 Rebro編 リリースしました
今回はその続編として、一般的な中規模事務所ビルの空調配管の書き方動画について、ご案内します。この動画は、事務所の一室にカセット型エアコン4台を設置し、冷媒配管と
空調ドレン配管を天井内に納める内容で施工図を作図する過程を解説しています。
終盤では、前回のダクト施工図との合成で、同じ空間内でのダクトと空調配管との納まりも検討しています。
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空調配管の施工図を書くときの注意事項
2階事務所内にカセット型4方向エアコンが4台設置され、それらが1系統で屋上の室外機に接続されている場合の空調配管施工図を作図します。
ダクトの施工図のときと同様、外部参照した設計図を元に、納まりを検討しながら天井内の空間を有効に使い、無駄のない配管ルートを選びます。
空調配管を書くときの注意事項として、まず空調ドレン配管は勾配があるため、梁貫通の有無と梁下・天井間の有効寸法から、どのような高さで配管させるか、冷媒配管は勾配を考えなくていいのでなるべく梁貫通にし、室内機と室外機との系統を間違えないようにすることがポイントです。
空調ドレンの勾配と梁貫通
カセット型4方向エアコンはドレンアップ機能搭載を前提としています。このとき、メーカーのドレンアップ立ち上がり最大高さを確認しましょう。この高さ以上立ち上げると、
適正にドレンアップされない可能性があるので、施工図を書くときは注意が必要です。
上流側のドレン配管をなるべく梁貫通させようと、エアコンからドレンアップした配管を横引き配管で長く伸ばし、梁貫通させメイン配管に接続するのは、横引き配管部分で逆流する心配があるので、注意しましょう。立ち上げたら門型ですぐに立ち下げるようにし、メイン配管まで横引きで伸ばして接続しましょう。この場合、ドレンのメイン配管勾配があるため、梁貫通の高さ制限等で梁を貫通させるのが難しい場合は、オール梁下で配管するようにしましょう。
冷媒配管の梁貫通
今回計画しているのは、事務所の一室に2台の全熱交換器と4台のカセット型4方向エアコンを天井内に設置し、ダクトと配管の納まりを考えながら施工図を作図するという内容です。前回、ご紹介したダクト施工図では枝ダクトの一部を梁貫通させましたが、概ねダクトは梁下に納めた形になっていました。天井内の空間として、梁下はダクトと空調ドレン管が多くを使っているので、必然的に冷媒配管は梁貫通させ、高いレベルでルートを考えることが望ましいです。さらに、消火配管がある場合は、同様に梁貫通が予測されるので、消火配管との梁の構造制限による離隔も考慮が必要です。
冷媒配管といえども、勾配は関係ないからといって、むやみにアップダウンさせるのは好ましくありません。なるべくロスのないルートで高さを一定に保つことがポイントです。
冷媒配管の系統表示
今回の施工図では、事務室内の4台のエアコンが1台の室外機に1系統でつながっています。例えば、階ごとの事務所で系統が分れていたら、階が4フロアであれば4系統の室外機にそれぞれ室内機がぶら下がっているということになります。このとき、ある室外機系統の室内機の冷媒配管が異なる系統の室外機に接続されていたら問題です。それぞれの系統の室外機と室内機が間違いなく接続されているかの系統チェックをしなければなりません。そのときに役に立つのがRebroの冷媒配管系統チェック機能です。これを活用することで、系統間違いがなくなります。詳しくは、「空調配管施工図納め方 Rebro編」をご覧ください。
まとめ
今回は一般事務所の空調配管の施工図を書くための動画「空調配管施工図納め方 Rebro編」をご紹介しました。現在、動画作成中です。完成しましたら、このコラムでご報告を兼ねてお知らせしますので、楽しみにお待ちください。
もし、「もっとこんな施工図書き方の動画があるといいのに」とか「施工図作図でこんなことで悩んでいる」といったことがございましたら、下記までお問い合わせください。
よろしくお願いいたします。
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