新築現場で起きた盗難事件
前職のサラリーマン時代、サブコンで市役所の新築現場の所長をやっていたときの話です。
躯体工事が上棟し、途中階まで天井内のダクト、配管工事を進めている、いわゆる最盛期の現場状況です。
連休明けの月曜日か火曜日か忘れましたが、とにかく休み明けだったと思います。現場のあらゆる職種の作業員の道具箱の鍵が壊され、何者かによって盗まれていました。
我々設備工事でもダクト屋さんの高価なドリルなど数点が無くなっており、建築でも内装屋さんを始め多くの業者さんの道具がやられていて、被害総額は数十万円にも上るとのことでした。
犯人は内部の人間?
ゼネコンの所長は警察に盗難届けを出したようですが、結局のところ犯人は見つからなかったようです。盗難の手口から察するに、どうも現場の内情をよく知った内部の人間ではないかとの憶測もありましたが、はっきりしたところは分かりません。
私自身、現場での盗難事件は初めてだったので、驚いたと同時に怒りがこみ上げてきて、
今後二度と盗難事故が起きないようにするにはどうすればいいか、考えました。
盗難に備えるには
現場事務所はパソコンや備品など高価なものも多く、機密書類もあるのでセキュリティは
まず完全に行いますが、現場のセキュリティは警備員を夜も配備するくらいで、機械警備を
設置することは費用の問題もあり、あまりしないようです。
貴重品といっても工具関係と材料ですが、あまり盗難の頻度も少ないからかも知れません。
その現場では、今後も盗難に合わないために、高価な道具は現場内に置かないというルールを決め、毎日職人さんたちは道具を持ち帰るようにして、電車通勤の職人さんは大変なので、現場事務所で預かることにしました。
まとめ
現場での事故で一番心が痛むのがケガによる事故ですが、まさか盗難事故が起きるとは
誰も予測していませんでした。あらゆる不測の事態を予測して事前に手を打っておくというのは仕事の鉄則ですが、改めて泥棒から教訓を学んだ事例でした。
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