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スポーツ・チームの運営を取り入れて、現場の力を最大化する

建設業の現場運営は、さまざまな専門職が限られた期間の中で協力し、品質の高い成果を生み出すという難しいプロジェクトです。その構造は、ラグビーやサッカー、バスケットボールなどのチームスポーツとも共通しています。特に「個々の技術が高いだけでは勝てない。強さを生むのは、チームとしての仕組みである」という点は深く通じています。

スポーツのチームビルディングの考え方を現場へ取り入れることで、安全性、品質、生産性、そして社員の働きがいまでも向上させることができます。
スポーツの世界で成果を上げるチームは、まず役割をはっきりさせています。選手個人の能力よりも、チームとしてどう動くかを優先し、ポジションごとに求められる行動を細かく定義し、全員が共有しています。

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役割を言語化して、現場のズレをなくす

建設業に置き換えると、適材適所の設計がどれだけ丁寧に行われているかが、そのまま現場の生産性や安全性を左右するということになります。「あなたはこの現場で何を担う人なのか」が言語化されているだけで、現場は見違えるように動き出します。

一方で、多くの現場では役割のズレが頻繁に起きています。職長と元請、協力会社、外国人材の間で意図が食い違ったり、誰がどこまでを担当するのかが曖昧なまま作業が進んだりすることは珍しくありません。こうしたズレは、作業の停滞や手戻りを生み、認識違いによる事故やヒヤリハットにつながり、若手や職長のストレスを高め、現場の雰囲気を悪くし、結果として離職意向にもつながります。これは個人の問題ではなく、組織の仕組みが十分に整っていないことが原因であり、会社としては構造的なリスクとして捉える必要があります。

行動基準を共有して、現場の迷いとムラをなくす

スポーツチームが強い理由は、役割を明確にするだけでなく、それを言葉で伝え、全員に共有している点にあります。建設現場でも同じで、役割を言語化しない限り、判断の質もスピードも個人頼みになり、品質や安全にムラが生まれます。たとえば、職長が安全と品質の最終判断を担うこと、元請担当が重要な変更をその日のうちに全チームへ共有すること、若手が分からない点を作業前に確認すること、外国人材が危険を感じたら母国語でも構わないので声を上げることなど、行動の基準を明確にして伝えることで、現場の迷いが消え、判断の精度とスピードが大幅に向上します。このような仕組みを整えることは、安全性向上だけでなく、ムダ工数の削減や若手の定着率向上にもつながり、会社にとっても大きなメリットをもたらします。

共通言語を整えて、多国籍チームの安全意識を揃える

さらに、多国籍化が進む現場では、共通の言語を整えることが欠かせません。日本語が堪能でない作業員が増えるなかで、「伝わらない」ことが現場の大きなリスクになっています。スポーツにおける多国籍チームと同じように、「OK」「NG」「ストップ」「危ない」など誰でも理解できるシンプルな言葉や、作業前の短い“3分朝礼(ブリーフィング)”、そして指差し確認のような非言語の合図を共通のツールとして活用するだけでも、安全の質は大きく高まります。これは多国籍チームを戦力として活かすために必要な方法と言えます。

作業前に役割を共有して、迷いのないスタートを切る

今日から取り組める一体感づくりとしては、まず朝礼での短いブリーフィングを習慣化し、作業内容や役割、危険箇所を確認する時間を必ず設けることが挙げられます。次に、ホワイトボードなどを用いて担当や変更点を見える化し、誰が何をするのかが一目で分かる仕組みを整えることで、現場の判断ミスを予防できます。

さらに、若手や外国人材とは個別に対話する時間をつくり、役割の理解度や不安を丁寧に確認していくことが大切です。そして、良い行動を見つけたときにはその場で必ず称賛し、良い行動が自然と続く風土をつくっていくことも重要です。仕事の終わりには、簡単な振り返りを行い、今日起きた良かったことや学びを共有するだけで、改善が“文化”として現場に根づいていきます。

まとめ

スポーツのチームビルディングが強さの源であるように、建設会社にとっての必要な強さも現場の一体感づくりにあります。役割の明確化、共通言語の整備、声を掛け合える風土、日々の振り返りと改善といった取り組みは、現場の安全性、生産性、品質、働きやすさ、そして社員の定着率を同時に押し上げます。それが結果としてお客様満足につながり、企業としての信頼度を高め、競争力を強固なものにします。会社の方針として今日から小さな一歩を現場に落とし込んでいくことで、会社全体の未来を支える“強い現場”が確実に育っていきます。

弊社、シエンワークスでは、建設業に合った「人材育成プログラム」を提供しています。詳しい内容をお知りになりたいという方は、下部の「お問い合わせはこちら」からご連絡ください。無料相談を実施しております。

ABOUT ME
宮本 一英
株式会社シエンワークス 代表取締役

首都圏・関東周辺を対象に『サブコン専門 人材育成支援サービス』(研修・現場教育支援・コーチング)を提供しております。大学卒業後、35年間中堅サブコンにおいて現場管理一筋で培った経験を活かし、サブコン様における「人材の育成・成長」「離職率の低減」「売上・利益の向上」を支援しています。

【資格】建築設備士/1級管工事施工管理技士/消防設備士(甲種1類)/空衛学会設備士(空調・衛生)/給水装置工事主任技術者/コーチング資格(GCS認定コーチ)