お役立ちコラム

建築設備 新入社員研修 社会人としての心構え3つのポイント

私が新入社員研修で行っている重要なことの1つに「社会人としての心構え」があります。 社会人としての心構えとは、上司から言われたことだけをやる指示待ち人間ではなく、自ら主体的に考えて仕事を作り出して行く意識を持つということだと思います。
新入社員のうちは 上司から言われたことを素直に実行する、教わったことを一生懸命覚えるというような初歩的なことももちろん大事ですが、それとともに自分の頭で考えて行動するということを教える必要があります。

主体性を発揮する

私が新入社員に主体性を発揮してもらうために、どのようなアプローチをすればいいか色々考えました。 そこで思いついたのが 「7つの習慣」です。 そう、あの有名なスティーブンコヴィーの7つの習慣です。 原書は分厚くて読むのに大変なので、新入社員研修のテキストとして「まんがでわかる7つの習慣」を選びました。
その中の第1の習慣に「主体的である」とあります。
主体性を発揮する方法として、影響の輪に集中することの重要性が説かれています。
私自身この影響の輪について、最初に本を読んだ時には「ふ~ん、そんなものか」という風にあまり印象に残りませんでしたが、何回かこの本を読み返した時にこの影響の輪の重要性に強く感じ入るものがありました。

本から引用した2つの輪を見てみましょう。
外側の大きい円が「関心の輪」。 関心の輪は、世の中の物事で自分が関心のあるもの。 その中で自分が影響を与えることができるもの、 これが影響の輪です。関心の輪と影響の輪の間にあるものが、自分が影響を及ぼすことができない環境や事象と言えます。 この環境や事象に自分が振り回されていると主体性を発揮できなくなります。自分が影響を与えることができる内側の影響の輪をいかに大きくするかが、主体性を発揮するためのポイントになります。
例えば「今日は雨が降っているからやる気が起きない、だから仕事するのが気が重い」 というのは周りの環境に左右されているので主体性がないと言えます。雨が降ろうが槍が降ろうが今日はこの仕事をやると言う強い意志があれば、最大限に影響の輪を広げることができているということです。
新入社員だからといって 言われたことだけをやっていればいいというわけではありません。 いかに自分で考え、わからなければ上司に聞く、自分が出来ることは何だろうという意識を常に持って仕事に取り組もうという気持ちを持つかによって、 大きく差が出てくるのです。
「主体性を発揮する」。これは新入社員が、現場で仕事をする上で重要な心構えの1つです。

リフレーミング

リフレーミングとは、ある枠組み(フレーム)で捉えられている物事を枠組みを外して違う枠組みで見ることです。視点を変えたり、解釈を変えてポジティブに捉えるということです。 よくある例えとして、 コップの中の半分の水の話があります。もう半分しかないと思うか、まだ半分もあると思うか。
職場で上司に叱られた時のことを例にすると、「上司に叱られた。僕はなんてダメな人間なんだろう。きっと上司は僕のことを嫌っているな」と思うか、「なんて素晴らしい上司なんだろう。僕の成長のことを思って、愛情を持って叱ってくれている」と思うかは、本人の自由であり、選べると言うことです。 リフレーミングを使って後者を選ぶことで、気持ちがポジティブになり、 気持ちも楽になり次回からは頑張ろうと言う気持ちになります。
もう1つリフレーミングに関連する話として、一橋大学の楠木教授が提唱している、
「 良し悪し族」ではなく、「 好き嫌い族」になるという話が面白いです。
人の言動や行動を良い悪いで判断するのではなく、自分が好きか嫌いかで考えようというものです。 他人が言っていることが 自分の判断基準で、正しくないということが分かると、どうしてもその人を批判したくなるのが人情です。そうではなくて、好きか嫌いかで考えれば、感情が表に現れることなく、それで終わりになります。
例えば、車に乗っていて他人の車に道を譲った時に、相手が挨拶をしないとき相手が悪い と思うと頭に来ますが、相手の行動が嫌いだなという風に思えば気持ちが楽になります。
これは日常の出来事に効果的に使えるリフレーミングですね。

ゴール(目的)から考える

もう1つはゴール(目的)から考えるということです。 これも7つの習慣の第2の習慣で「終わりを思い描くことから始める」とあります。
今回の研修のテーマである「3年後に現場代理人になる」ということも 1つの目的でありゴールです。 3年というのは、ある程度長いスパンで考えているので今回の5日間の研修では、1年後自分がどうなりたいかということみなさんに考えてもらいました。 今回の5日間の研修を通して、自分は建築設備の施工管理者として、どういう目標を持ちそれに向かってどう行動するかということを最後に発表してもらいました。
この明確なゴールをまず決めてから行動を決めるということを研修に取り入れたことで、
新入社員のみなさんの初日と最終日の発信力の違いの大きさに私自身驚きました。
格段に最終日の方がみなさんの発信力に力がこもり確信に満ちた話しっぷりに変わっていたのです。

まとめ

今回は新入社員研修の中でも重要なポイントの1つである、社会人としての心構えについてお話しました。
今回の研修を振り返って 印象に残ったことは、新入社員の皆さん7名全員が素直で、何でも吸収してみようという意欲にあふれていたということです。
白いキャンバスに、自分で考えて自分で行動して自分の物語を描いていく。 新入社員というのはとても貴重な時期なんだなという風に思いました。初心を忘れてはいけないなと 研修講師である私自身が反省させられる思いでした。
彼ら新入社員のみなさんも3年経った段階で、責任ある仕事を任せられることと思います。その時にまたこの新入社員研修のことを思い出していただき、初心に帰っていただけたら幸いです。

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宮本 一英
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【資格】建築設備士/1級管工事施工管理技士/消防設備士(甲種1類)/空衛学会設備士(空調・衛生)/給水装置工事主任技術者/コーチング資格(GCS認定コーチ)

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