弊社シエンワークスでは、新入社員研修プログラムの構成として、大きく2つのことをテーマに置き、そこから枝分かれしてカリキュラムを組んでいます。
一つが、建築生産の仕組みと流れ、建築設備の概要、施工管理、管工事の具体的な内容といった技術的なこと。もう一つが、社会人としての心構え、仕事をするうえで必要な考え方、主体性などのマインドの持ち方についてです。
今回のコラムでは、仕事をするうえで必要な考え方のうち、仕事の基礎力について、どのような研修を行っているかのご紹介をしたいと思います。
» 優秀な人材が育つ!定着する!売上が増える!『サブコン専門 人材育成支援サービス』とは? «
新入社員の財産とは
仕事の「基礎力」について考えるとき、いろいろな要素が浮かんできます。研修では、新入社員でもこれなら難しくなく、「簡単にできそうだ」「そういうことに意識を向けたらいいんだ」と納得して行動に移せるような内容を、かみ砕いて説明しています。
一つの要素は、「新入社員の財産とは...」です。
新入社員の財産って何だろう?、入ったばかりの新人に財産なんかないのでは?と思いがちですが、いやあります。それは、「何も知らないこと」です。
研修のワークで、みんなで考えてみましょうと投げかけると、多くの新入社員が納得して答えを出してくれます。
何も知らないからこそ、何でも質問できる、分からないことはどんどん質問しよう、ということなのです。子どもが「なぜ?なぜ?」とうるさいくらいに聞いてくるのは好奇心が旺盛だから。新入社員のうちは好奇心を存分に活かし、遠慮なく何でも質問しようと呼びかけています。
仕事の目的を考える
仕事をするうえで、仕事の「目的」を考えることは重要なポイントです。仕事の基礎中の基礎と言ってもいいと思います。
新入社員研修では、「ドローンについて調べてみよう」というワークを行っています。
数人ずつのグループに分かれ、講師の私からは、「ドローンについて調べてください」とだけ言います。Google検索やchatGPTを駆使して、いろいろな情報を集めます。
15分くらい経過したところで、グループごとに発表してもらいます。
ドローンが生まれた背景、歴史、機能、用途、操縦資格、飛ばせる場所、有人無人、価格等々、グループによってはかなり細かなポイントまで調べてもらいました。
そこで、私は「ドローンを調べるワークの初めに、みなさん調べる目的を質問しましたか?」と問いかけました。
みんな、ポカンとした表情。ドローンを調べる前に確認すべきこと、それが、「ドローンは何のために使うドローンですか?」という使用目的、あるいは、「ドローンを調べる目的は?」というその指示に対する目的を確認するということ。
新入社員が仕事の指示を上司から受けた場合、何も分からない状況で目的を考えるのは難しいとは思いますが、常に、目的を考えながら仕事に取り組む姿勢が大事ということです。
ドローンの使用目的が農業用だと分かれば、調べる範囲が狭まり、より効率的に精度の高い情報が得られたでしょう。
コピーの取り方で学ぶ情報伝達力
上司から部下に仕事を依頼するとき、あるいは部下がその指示を受けたときの対応について、どのようにすればより精度よく正確に伝わるでしょうか。
そこでまず、よい依頼の3つの条件というものがあります。
1.動作が明確
→「体の動かし方」がイメージできる
2.期限が明確
「いつまで」にやるか
3.目的と背景が明確
この3つの条件が明確に伝われば、依頼を受けた相手は気持ちよくストレスなく仕事に取りかかれます。
研修では、次のようなワークを行っています。
上司役と部下役の2人1組で、会話する
「この資料、コピー取ってほしい」と上司が部下に指示する
1.上司から上記「3つの条件」を意識して、部下に指示
→不明な点があったら、部下が聞く
2.上司から「この資料、コピー取ってほしい」とだけ指示
→部下は「3つの条件」を意識して、上司に連絡する
1は上司が「3つの条件」を伝えることで、部下が明確に体を動かしやすい環境を作っています。
2は上司の指示が曖昧なため、部下が確認しなければならなく、漏れがある場合も出てきます。
上司が部下に、また部下が職人さんにそれぞれ指示伝達をしていく過程で、この「3つの条件」を意識していると、正確に期限までにミスなく仕事が進んでいく確率は高まります。
まとめ
今回は新入社員研修における、「仕事の基礎力」について研修ワークの実例を交えて、お話しました。
仕事をするうえで、基本的に知っておくとスムーズに作業が進むポイントを3つ紹介しました。入社して間もない現場の知識が浅い新入社員だからこそ、仕事の進め方や目的意識はとても重要です。これらのことを研修で事前に抑えておくことで、実際に現場に出たとき、「仕事の基礎力」を教わった、ということを思い出し、実務に活かしていただけたらうれしい限りです。
弊社シエンワークスでは、建築設備の施工管理についての研修を実施しています。
詳しいことをお知りになりたい方は、このページの下段、「お問い合わせはこちら」からお入りください。無料にてご相談を承っております。
「建築設備」「施工管理」の人材育成でお悩みのあなたへ
シエンワークスでは、解決のサポートをいたします。
まずは、資料請求をしてみてください。
建築設備現場で働く
社員に笑顔を
社員がメキメキと成長し、的確に判断して主体的に動けるようになり、残業や遅延なく業務を遂行できる。
現場も社内もやる気と活気に満ちて、楽しくイキイキと働きながら、無理なく売上・利益が増えていく。
そのような会社を目指されている、サブコン社長・経営幹部の方は他にいらっしゃいませんか?
株式会社シエンワークスでは、
『サブコン専門 人材育成支援サービス』(研修・現場教育支援・コーチング)を通じて、人材の育成・成長、離職率の低減、売上・利益の向上を支援しています。(人材開発支援助成金が活用できます。)
首都圏・関東周辺のサブコン様を対象に、出張&初回無料相談を承っております。
以下より、お電話またはメールにてお気軽にご連絡ください。