建築設備の分野で管工事の施工管理に携わる人の資格として、この「給水装置主任技術者試験」は水道法に基づいた国家試験です。この試験に合格すると、厚生労働大臣の免許が交付され、「給水装置工事主任技術者」として、全国どの地域においても給水装置工事を行うことができます。
令和4年の今年も10月に試験が予定されています。施工管理に従事されているみなさんは毎日の現場業務に日々忙殺れ、試験勉強どころではないという方も多いのではないでしょうか。そんな方のために、この記事では今年の試験に合格するためのポイントを5つ上げたので、参考にしていただけたら幸いです。
» 優秀な人材が育つ!定着する!売上が増える!『サブコン専門 人材育成支援サービス』とは? «
目次
令和4年度の日程
まず、今年令和4年度の試験の日程について確認しましょう。
・試験日:令和4年10月23日(日)
・受験申請書類受付期間:令和4年6月6日(月)~7月8日(金)
・受験票発送日:令和4年10月3日(月)
・合格発表:令和4年11月30日(水)
合格するための5つのポイント
1.テキストと過去問題集を選ぶ
まず、テキストと過去問題集をセットでそろえましょう。市販のもので内容が充実しているものが購入できるので、自分が勉強しやすいと思ったものを選ぶのがよいと思います。例えば、勉強する時間帯が朝夕の通勤電車の中という方は、持ち運びやすい小さめの大きさのものがいいでしょうし、自宅で勉強できる方は大きめでも内容が充実している方がいいという場合もあるでしょう。書店でパラパラとめくってみて、自分に合ったものを選んでください。
ちなみに、私が選んだおすすめのテキストと過去問題集をご紹介します。
テキストが「令和4年度版 給水装置工事要点テキスト」市ヶ谷出版社
おすすめポイント
・テキストとしての内容が充実している
・「試験によく出る」ポイントの表記が親切
・赤字、アンダーライン表記で見やすい
・写真、図が多く理解しやすい
過去問題集は「8ヵ年全問題収録 給水装置工事試験 完全解答」オーム社
おすすめポイント
・8ヵ年分の過去問題が収録されているので、問題解答の数をこなすにはよい
・解答と解説が後ろにまとまられているので、解答に集中できる
2.試験勉強のスケジュールを早めに作成する
試験勉強や宿題など締め切りがあるものは、どうしても期限前ギリギリにならないと手を付けられないのが常ですね。仕事である工事工程は作成し、スケジュールを組み立てているので、これを利用しましょう、自身の試験勉強も仕事の工程表作成の感覚で、ラフな手書きのバーチャート工程でいいので作成しましょう。
例えば、現場の繁忙期やお盆休みなどを考慮し、それらを除くとするとなるべく早くから着手することをおすすめします。
スケジュールの立て方として、全8章を第1章から順番に2週間ずつという具合に割り振ります。これは、章ごとに最低得点が決められていて、まんべんなく全章において点が取れないと合格できないからです。このようにスケジュールを立ててもこの通りに進まないものなので、長いスパンで準備しましょう。
3.勉強する習慣の作り方
そもそも勉強するためにモチベーションを上げるということは難しいですね。だから、モチベーションを上げずとも、勉強する習慣を作ることを考えましょう。
習慣を作るためにはどうするか。それは、勉強する時間と場所を決め、毎日5分からでいいので、まず始めてみましょう。物事は始動することに大きなエネルギーがいります。始動を極力小さくすることで、取っかかりやすくすることが重要です。まずテキストを1行読む、過去問を1問解くことから始めてみましょう。そうすると不思議と集中してだんだんと時間が長くなり効率が上がってきます。
4.マイルストーンによる勉強の進捗管理
スケジュールのところでお話したように予定を立てたら、今度はその予定通り勉強が進捗しているかを、自身でチェックすることが必要です。進捗管理の方法は、1章ごとにテキストを読み、その後にその章の過去問を解いていくという流れでめて行き、それが完了したらバーチャートの予定表に赤線で塗りつぶし、予定通りに進んでいるかを確認します。つまり、章ごとの完了時期をマイルストーンにして、1/8に分割することで進捗に遅れがないかをチェックします。これをやること
で自分が今どこにいて、ゴールまでにどのように進めなければいけないかを認識できます。
5.過去問を解き自己肯定感を作る
とにかく過去問をたくさん解き、試験の解答の感覚を身体に覚えさせることが重要です。そうすることで、正解率が自ずと上がっていき、「自分はできる」という自己肯定感ができてきます。これは楽器の反復練習と同じで、練習すればするほど少しずつ上達することで、うれしくなり更に練習するという好循環になるのと似ています。なるべく多くの過去問を解くように心がけましょう。
まとめ
今回のコラムでは、給水装置工事主任技術者試験の合格に向けた対策についてお話しました。試験勉強の対策として、給水装置に限らず1級管工事施工管理技士の一次検定試験でも同じことがポイントとして上げられます。特にこの給水装置のように1年に1回の試験の場合は、他の試験と並行して受験するというのは勉強する時間が分散されるので、なるべく避け、給水装置一本に絞って集中して準備するといいと思います。
みなさんのご健闘をお祈りします。
「建築設備」「施工管理」の人材育成でお悩みのあなたへ
シエンワークスでは、解決のサポートをいたします。
まずは、資料請求をしてみてください。
建築設備現場で働く
社員に笑顔を
社員がメキメキと成長し、的確に判断して主体的に動けるようになり、残業や遅延なく業務を遂行できる。
現場も社内もやる気と活気に満ちて、楽しくイキイキと働きながら、無理なく売上・利益が増えていく。
そのような会社を目指されている、サブコン社長・経営幹部の方は他にいらっしゃいませんか?
株式会社シエンワークスでは、
『サブコン専門 人材育成支援サービス』(研修・現場教育支援・コーチング)を通じて、人材の育成・成長、離職率の低減、売上・利益の向上を支援しています。(人材開発支援助成金が活用できます。)
首都圏・関東周辺のサブコン様を対象に、出張&初回無料相談を承っております。
以下より、お電話またはメールにてお気軽にご連絡ください。