建築設備の新入社員や若手社員に施工図の書き方を教える場合、まずその本人が3次元空間のイメージがつかめているかがポイントになってきます。例えば、ちょっとした配管平面図があり、それを見て一目で断面図が頭の中で描ける、あるいは3Dの絵が浮かんでくる、というようなことです。
経験が浅いと、平面図を見ただけでは立体的な空間がイメージできず、いざ施工図を書こうとしても、なかなか上手くいかないでしょう。
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施工図をこれから書く若手社員への研修方法は?
施工図を書くための研修や指導方法をどうするかということに、会社の担当者の方は頭を悩ませておられることかと思います。CADソフトの操作習得のための研修は、使い方の習得という意味でも重要です。しかし、施工図の書き方、いわゆる納め方の研修については、じっくり取り組んでいるという会社様は少ないのではないかと思います。
やはり、それぞれの現場で個別に上司の方に指導を受けながら、施工図を学ぶということが一般的でしょう。この場合、上司の方の教え方や頻度によってもバラつきが出て、個人差が出てくる場合もあります。
そこで、研修の題材として取り上げたのが、「アイソメ図を実際に書いてみる」という課題です。
アイソメ図で作図のイメージをつかむ
今回の若手研修は全部で3日間、第1日は建築図の見方、第2日は建築設備の機器、材料の知識、第3日は設備設計図、施工図の見方というプログラムでした。この中で施工図を実際に書くことの研修をやろうと考えましたが、スケジュールの関係で担当者の方と相談した結果、簡単なアイソメ図を書かせてみようということになりました。
簡単なトイレの平面図の施工図から給水配管だけ抽出し、それをアイソメ図で起こしてみる、というものです。平面図にはPSから仕切弁を経て、各便器や手洗い器へ給水管が配管されていて、FLからのレベルが表記されています。この図から立体的に立ち上がり、立下りをイメージし、アイソメ図を書いていきます。
施工図を書く前段階として、まず平面図から立体的な空間をイメージするトレーニングという意味で、この課題は作図初心者には有意義なものだったと感じています。
アイソメ図を書くことでのメリットと効果
この研修で、若手社員の方に感想を伺ったところ、「アイソメ図の作図は集中して書くことができたので、個人的に面白かった」「立体的な感覚を学ぶことができたので、今後現場で
活用しようと思う」など、役に立ち、ためになったというコメントをいただきました。
アイソメ図の書き方を学ぶことで、2つの効果が期待できると思います。一つは前記した、
施工図をこれから書こうという人のために、立体的な空間のイメージをつかみ、建築との納まりや他設備との取り合いなど、平面図から3Dの絵が浮かんでくること。もう一つは
現場で、配管屋さんなどにちょっとした納まりの指示をするとき、レベルブックにスケッチでササっとアイソメを書いて説明したり、逆に配管屋さんから段ボールの切れ端に書いたスケッチで「継手を拾ってほしい」などと言われたとき、その図を解読したりする場面は必ず出てくるので、その準備となるのではないでしょうか。
まとめ
以前、新入社員が現場で上司から消防設備の着工届を提出するため、屋内消火栓配管のアイソメ図を書くように、という指示を受け、戸惑ったという話を聞いたことがあります。新入社員にいきなり、「アイソメ図を書け」というのも、なかなか難しいかとは思いますが、書き方のルールや手順が分っていれば、平面図から起こすことはできるでしょう。
アイソメ図を書くことで、頭の中に立体的な空間が浮かび、その消火設備の全体の概要が理解できるようになることが本来の目的なので、その上司の方もそのことを新入社員に
教えたかったのかも知れません。
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