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ヒューマンエラーを減らすノンテクニカルスキルとは?
今回は「建設業のヒューマンエラーの事故防止策」を紹介します。
建設現場における労災事故は多く、その原因の大半はヒューマンエラーによるものです。これらのエラーを防ぐために最近注目されているのが「ノンテクニカルスキル」の教育です。
この言葉は「テクニカルスキル(専門技術)」の対義語です。
ノンテクニカルスキルとは、状況判断やコミュニケーション、チームワーク、リーダーシップといった専門技術以外のスキルで、事故防止に不可欠となります。
建設業は、作業環境が頻繁に変わり、メンバーも固定されていないため、コミュニケーション不足や判断ミスが生じやすく、ヒューマンエラーのリスクが高まります。これらのエラーを防ぐために、ノンテクニカルスキルの向上が必要なのです。
実際、航空業界では「クルーリソースマネジメント」というノンテクニカルスキルを活用する教育が行われており、事故防止に大きな効果を上げています。
ノンテクニカルスキルの不足による事故の原因の多くは「思いこみ」です。例えば、「確認したはずだ」「誰かが気づくだろう」といった思いこみが事故を引き起こします。これを防ぐためには、ひと呼吸おく、指差し呼称、都度報告、自問自答といった基本的な行動を習慣化することが大切です。これにより、事故のリスクを大幅に減らすことが可能です。
また、ノンテクニカルスキルの教育を徹底しすぎると、作業員に「やらされ感」が生まれ、長続きしないため、適度に実施することが推奨されます。例えば、指差し呼称を1日3回に制限するなどが効果的です。加えて、監督者が作業員をほめることで、自発的に取り組む動機づけを行うことも重要です。
事故防止において、危険を予知した際に周囲に伝える「勇気」や、それを言いやすい職場風土の構築も欠かせません。部下が上司に危険を指摘しやすい雰囲気を作ることが必要で、上司や先輩は相手の話をよく聞き、威圧的な態度を取らないよう心がけることが求められます。
さらに、仲間同士で規律を守り合う意識や、互いに思いやりを持って指摘し合うことも、事故防止に寄与します。特に、危険感受性と危険敢行性という概念が重要で、危険を正しく認識し、あえて危険を冒さない態度を持つことが、事故防止に直結します。
ノンテクニカルスキルの教育は、会議室での訓練だけでなく、実際の現場作業の中で習得するのが効果的です。トップマネジメントの強いリーダーシップとともに、専門のインストラクターによる指導も効果が期待できます。
さらに、ノンテクニカルスキルを向上させることは、安全だけでなく、作業員の安心感をもたらすため、ストレス軽減にもつながります。安全第一を掲げ、安心感を持たせる職場環境の整備が求められています。ノンテクニカルスキル教育は、今すぐにでも始めるべき取り組みなのです。
<引用>住友建機株式会社 情報誌「POWER」:「現場の事故防止に不可欠な「ノンテクニカルスキル」とは?」
https://www.sumitomokenki.co.jp/power/report/161/
建設業、サブコン現場のヒューマンエラーの防止策
ヒューマン・エラーに起因する事故については、2024年1月、羽田空港で日本航空の旅客機と海上保安庁の飛行機が衝突する事故があります。この事故は、思い込みや勘違いといったヒューマン・エラーによって引き起こされたものです。
事故は、管制官が海上保安庁の飛行機に「C5誘導路で待機するように」と指示していたにもかかわらず、飛行機は滑走路に進入してしまい、その後着陸してきた日本航空の旅客機と衝突しました。
この誤進入の原因は、管制官の指示をパイロットが誤認した可能性が高く、これは典型的なヒューマン・エラーだと考えられます。
さらに、管制側の対応にも問題があり、滑走路への誤進入を検知するシステムが導入されていたにもかかわらず、それが活用されていなかった点も指摘されています。
上記のヒューマン・エラーは、コミュニケーション不足、判断ミスなど複合的な要因で起こります。
同じようなことは建設現場でも起こりえます。
現場スタッフが作業員に対して安全指示を出したところ、作業員は自分の経験から、手順をショートカットし、近道を選んだことで事故につながるケースなどがあります。
建設現場では、チームで作業を行うことが多いため、チーム全体の安全意識を高め、誤認を未然に防ぐことや、発生した誤認をリカバリーできる体制が重要です。
情報伝達の改善やチームの協調性を向上させることで、ヒューマン・エラーを防ぎ、チーム全体の能力を高めることができます。具体的には、作業前のミーティングで危険予知を行い、作業手順や安全確認事項を共有することで、誤認の発生を予防できます。
また、作業中にお互いに声を掛け合い、注意を喚起することで、誤認の早期発見やリカバリーが可能です。安全対策の一環として、チーム全体の能力を高めるトレーニングだけでなく、職場環境や人間関係の改善も重要です。安全について積極的に話し合える雰囲気を作り、報告しやすい環境を整えることが事故防止に寄与します。
また、上司やリーダーの安全に対する意識や行動は、現場全体の安全文化に大きな影響を与えます。リーダーが安全情報を共有し、安全行動を促すことで、現場全体の安全意識が高まります。
建設現場の事故防止には、組織的な安全対策と個人の意識向上が欠かせません。特に、情報伝達と協調性の向上は、ヒューマン・エラーによる事故を減らすための有効な手段となります。
まとめ
建設現場における労災事故の原因の大半は、ヒューマンエラーです。これらのエラーを防ぐために最近注目されているのが「ノンテクニカルスキル」の教育です。
ノンテクニカルスキルとは、状況判断やコミュニケーション、チームワーク、リーダーシップといった専門技術以外のスキルです。
上記のスキルを身に付けるための研修は、どの業界でも一般的でよく実施されますが、建設現場のヒューマンエラーを減らすことにも効果があります。
建設現場の事故防止には、組織的な安全対策と個人の意識向上が欠かせません。
そのためには長期の視点で、会社全体で取り組み、自社に合ったプログラムをつくる必要があります。
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