建築あるいは建築設備に関する本、現場での部下の教育や組織マネジメントに関する本などを紹介するコーナーです。
今日のブックレビューは、
「現場で役立つ 管工事の」
原 英嗣、西川豊宏監修 です。
新入社員研修のテキストとして
クライアントのサブコン様の新入社員研修のテキストとして、使用しました。
建築設備の現場施工についての基本的な知識が学べる実用書です。項目として、配管、ダクト、空気調和設備、給水・排水通気設備、保温・塗装、消火などの一般的なもの以外に
基礎やスリーブの躯体関連や防振・防音などの内容も豊富に織り込まれており、現場での実践的な業務にとても役立つ内容になっています。
例えば基礎工事
設備機器を据え付ける基礎。ベテランの人でも、基礎って何のためにあるの?と聞かれたら、明確な答えを複数言える人は、なかなかいないのではないでしょうか。
このテキストでは、設備工事や関連する工事のそれぞれの根本的な目的や機能について、
丁寧に説明されており、「そういうことね」と改めて納得することもあり、教える立場の者にとっても、新たな学びがあります。
先ほどの基礎の目的も次のように記載されています。
1.床面の湿気やほこりなどから機器を守る。
2.配管接続のためのスペース、排水溝を設けるなど設備的な要求。
3.アンカーボルトの有効長さの確保。
4.重量機器の荷重を分散させる。
確かに言われてみればその通りだなと思いますが、基礎の目的をあまり考えもなく建築さんに要望している過去の自分がいました。
現場に常備しておくべきテキスト
新入社員や入社2~3年の若い技術者の方が、現場で分からないことや知らない専門用語を調べるときに役に立つ本です。現場で常に自分の机の中にいれておき、見返す習慣をつけていただきたいと思います。
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