お役立ちコラム

現場の生産性を上げる夕礼のすすめ

首都圏・関東周辺のサブコン社長・経営幹部の方へ|優秀な人材が育って定着し、売上・利益が増えるサブコン経営のヒント 「人材さえいればもっと売上・利益を伸ばせるのに… 優秀な人材を十分多く確保してもっと売上・利益を伸ばしたい…」 とお考えの首都圏...

現場の朝礼は儀式みたいなもの

建築現場の朝礼はラジオ体操から始まり、建築担当者のその日の主な作業内容の説明と、危険を伴う場所の確認、特別なイベント工事や搬入についての話。その後、職種ごとに班が分れ、個別のKYミーティングをやる。最後に「今日も一日ご安全に!」のコールを唱和して、朝礼終了というのが一連の流れですね。

現場での朝礼は安全に一日の工事を進めるために必要な儀式のようなもの。そして、必ず
やらなくてはならない必須の行事です。仕事の開始時点できちんとした段取りと連絡がなされていれば、あとはスムーズに現場は動いていくでしょう。

現場事務所内での朝礼はありか?

現場での朝礼と言えば、職員と職人さん全員が朝、一堂に集まって朝礼会場で行うものですが、現場事務所内での職員だけの朝礼って、あまりやらないのではないでしょうか。
というより、職員は朝礼が終わったら三々五々現場に散らばってしまい、職人さんの指示
や搬入に立ち会ったりと朝一は一番忙しい時間帯。事務所での朝礼は本当は必要なのだけれど、実際できないですね。

【サブコン社長・経営幹部の方へ】
»『人材育成・サブコン経営のヒント』コラム一覧はこちら«

現場事務所内での夕礼は生産性を上げる

そこで、おススメなのが事務所内での夕礼、あるいは終礼です。必要性は分かっているけど、面倒くさいということで、あまりやってないという現場が多いのではないでしょうか。
毎日のその場その場での報連相で、十分意思疎通はできているから、夕礼をやらなくても
問題はないということだと思います。

現場の規模や事務所スタッフの人数にもよりますが、15人くらいまでなら是非全員集まった形での毎日の夕礼はやった方がいいです。
なぜか。それは毎日の連絡、報告会だけでも一日の出来事や問題が共有され、早い段階でその問題の芽を摘むことができ、さらに解決策を協議することで日々現場の動きをスムーズに回すことができるからです。

できれば、その夕礼の場で所長が一人で話してばかりいる状況はなるべく避けた方がいいです。というのも、若い社員が一番職人に近い立場にいるのと、現場の生の声を聞いて
新しい情報を持っているから、一番いいのは若手に多くしゃべらせて現場の状況を聞き出すことです。
その内容を聞いたうえで、一つの問題点について皆でディスカッションし、新しいアイデアを生み出すことをすれば、生産性が日々向上すると思います。

まとめ

現場事務所での職員全員、所長から工事課長、主任、若手、新入社員が集まって毎日、現場の状況を確認し、現場の生の声を聞き、問題点を洗い出し、それについて協議して解決策を導き出す、という一連の会議、ディスカッションの場は当たり前のことなのですが、
実際は毎日忙しくて時間が取れないという理由で、実行できていない現場もあるでしょう。
しかし、その時間を毎日少しでも取ることで、トータルで考えたとき現場の効率がよくなり、生産性が上がることを意識すると、全工期で大きく違ってくるのではないかと思うのです。
最初はちょっと雑談程度で、10分くらいから始めて形から入ってみるのもいいかも知れません。是非、試してみてください。

 

管理職の若手社員教育の負担を軽減する

「現場力サポート 24」

人材開発支援助成金が活用できます

 

ABOUT ME
宮本 一英
シエンワークス代表 ★サブコン社員が楽しく活き活きと働ける環境を作りたい!★★ 【資格】 ・建築設備士 ・1級管工事施工管理技士 ・消防設備士(甲種1類) ・空衛学会設備士(空調・衛生) 東京都出身/55歳にして自我に目覚める/筋トレ/ピアノ/人間観察/瞑想/お笑い
RELATED POST
お役立ちコラム

建設業 2024年問題をサブコン業界で考える

2023年10月7日
建築設備現場で働く人材のレベル向上はシエンワークスの人材育成支援サービス
2025年に開幕する国際博覧会(大阪・関西万博)の「会場建設が間に合わないかもしれない」とニュースになっています。その理由の一つとして、24年の4月から残業規制が厳しくなる「202 …
お役立ちコラム

建築設備 新入社員研修 社会人としての心構え3つのポイント

2021年8月7日
建築設備現場で働く人材のレベル向上はシエンワークスの人材育成支援サービス
私が新入社員研修で行っている重要なことの1つに「社会人としての心構え」があります。 社会人としての心構えとは、上司から言われたことだけをやる …
お役立ちコラム

建築設備工事 失敗から学ぶトラブル事例集

2022年1月20日
建築設備現場で働く人材のレベル向上はシエンワークスの人材育成支援サービス
建物を建設し、お客様に引き渡した後のトラブル発生というものは、起こるべくして起きているケースがほとんどです。特に空調、給排水衛生設備工事のトラブルは、暑い寒い、 熱いヌルい、うる …