とうとう建設業界もコロナの影響を受ける
新型コロナウィルス感染のリスクが衰えない状況下で、企業は時差通勤やテレワークを導入しています。その中でも建築の工事現場は職人さんが集まり、建物を造り上げていかなければならないため、一般企業の事務作業のような対策は取れません。
しかしこれだけ感染者が増えていく状況で、とうとう建設業界でも大手ゼネコンが一斉に現場の工事を中止し、作業所を閉所するという事態になってしまいました。
私のクライアントの会社数社に聞いた情報だけでも、閉所している現場は3~4件はあるようです。
現場もオンライン会議を開始
そんな中、私が関わっているあるサブコンさんの現場では現在マンションの新築工事で躯体工事の真っ最中です。この現場もコロナの影響で現場が止まっています。
現場の工事自体は止まっても、例えばお施主さんや設計事務所、施工業者間での打合せはオンライン会議で可能です。
この現場では図面上での設計上の問題点のすり合わせや、施工の取り合いなどの打合せを継続して行う必要があるため、会議は現場休止中でも進めなくてはならない状況です。
そこでゼネコンさんが用意したオンラインソフトを使用し、約10名でオンライン会議を実施しました。
私はテレワーク中であったため自宅からの参加となりましたが、多くの関係者の方が自宅からであったようです。
画面共有がオンライン会議のキモ
一般的なオンライン会議のイメージは各人の顔がモニターに映し出され、顔を見ながら実際の打合せの臨場感を保ちつつ行うのが普通です。しかし、今回のオンライン会議では図面を見ながらの打合せが主体になるため、画面共有し図面を皆で確認し合うということになります。そのため、各自の顔よりも常に図面が映し出されているということになります。
この画面共有がこのオンライン会議のキモで、実際の会議と同等というより、それ以上の
質の高い打合せになったと思います。
実際の打合せでは話が主題から逸れたり雑談が多くなりがちですが、オンライン会議ですと話す人が順番に入れ替わることで議題が明確に進み、短時間で会議が終了したという印象でした。
まとめ
現場が休止状態になり、やむなくオンライン会議を実施することになりましたが、今までは関係者が一斉に集まって行っていた総合定例会議などが、実はオンラインでも全然問題なくできてしまうのではないかと感じました。
例えば現場が始まる前の準備段階などで、まだ前の現場が竣工検査をやっているというような忙しい状況では、現場代理人が打合せに行くのもなかなか難しいですね。そういった時期だけでも主催者側が考慮して、わざわざ招集をかけなくてもオンライン会議をやってみるというのも一つの方法だと思います。
建築現場での打合せは集まるのが当然だと思っていた業界の古い考え方を見直して、これからは柔軟にオンラインを活用し、効率化を図ることを考えていきたいものです。
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