最近、よく現場の夢を見る。
昨日見た夢は、40代の頃東北に転勤になり、病院の新築工事の現場で一緒だった大手ゼネコンの所長が出てきた。その当時は濃紺の作業服を着ていた(だいたいどこの会社か分かってしまうかも)が、夢の中では、ベージュの作業服だった。
なぜか、ゼネコンの所長ではなく、サブコンの現場監督をしていた。だけど紛れもなく、東北訛りのあの所長だった。夢の中でも東北弁だった。
あるいはまた、デカい現場のサブコンのJV仮設事務所の机に座っており、自分が何の会社に所属して、どういうポジションで働いているのかは定かではない。以前いたサブコンの会社ではなさそうだ。どうやら、自分は入社3~4年目くらいの若い社員らしく、JVの所長に挨拶している。その所長は見たこともない、会ったこともない人で、会社名は大手サブコンだ。
そうかと思うと、前職のサブコンの会社の部下だった人間が出てくることもある。顔は、目の前にあるのだが、具体的な状況や行動は覚えていない。ただ、その人間の顔だけ覚えている。
夢のことなので脈絡は無く、意味がチンプンカンプンで、とにかくボヤっとしていて、状況は定かではないが、人の顔だけは鮮明に覚えているから不思議だ。
大学卒業から、その中堅のサブコンに入社以来、その会社で定年まで現場一筋で働いてきた自分にとって、やはり現場の景色や知り合った人たちと言うのは、強烈に潜在意識の奥底に眠っているのだなとつくづく思う。
サラリーマンを辞め、一人で会社を始め、長年の経験を活かしてとは言っても、初めて起業し自分だけの力でお客さんを集め、飯を食っていかなければならない、という状況に身を置いて、この事業を進めてきた。
この想いは自分でも並々ならぬ覚悟と準備と思い入れがあった。
なのに、いつも見る夢は前職の現場の夢。今の思い入れのあるこの仕事の夢はまだ、一度も見ていない。なぜかな?と思う。
やはり、長年の積もり積もった人生の重みの中での経験、潜在意識は、ちょっとやそっとでは消えては無くならないのかなと思う。
「今のこの仕事の夢はいつ見るのかな?」と思うが、これから、いろいろなお客さんと出会い、そのお客さんの笑顔をたくさん見て、自分自身失敗を繰り返して成長していくうちに、自然と見るようになるのかも知れない。