メンター制度を正しく運用することが建設現場の新人の離職を防ぐ
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若手を孤立させず、支え続ける離職対策が進む建設業界
今回のテーマは「建設会社で進む新人の離職対策」です。日刊建設工業新聞社の調査によると、主要ゼネコン35社における2024年度採用者の離職率は、2025年3月末時点で平均4・2%と比較的低水準でした。特に8社では退職者がゼロとなり、各社の取り組みの成果が表れています。背景には、研修の充実や丁寧なフォロー体制、処遇改善などがあります。
企業は入社前後のギャップを埋める工夫として、座談会の実施やコミュニケーション機会の拡充に力を入れています。また、前田建設のように長期間の体系的な研修を行い、個々の適性や希望を踏まえた配属を実施するなど、育成の質向上も進んでいます。さらに、入社5年目までの継続的な教育強化も特徴的です。
加えて、初任給の引き上げやベースアップなどの処遇改善により、若手の定着やエンゲージメント向上を図る動きも広がっています。多くの企業でメンター制度が導入され、年齢の近い先輩が相談や精神面の支援を担うことで、安心して働ける環境づくりが進んでいます。
さらに、定期面談や若手同士の交流機会の創出、帰省交通費の支給や転勤配慮など、働きやすさへの取り組みも多様化しています。これらの総合的な施策が、若手社員の定着率向上につながっているといえます。
(参考文献)
「主要ゼネコン35社の24年度採用社員/8社が退職者ゼロ/本社調べ」
日刊建設工業新聞ブログ(2026/3/9)
https://nikkankensetsukogyo2.blogspot.com/2026/03/blog-post_09.html#google_vignette
メンター制度が新人の不安を吸収し、離職を未然に防ぐ
このように大手の建設会社では、新人の離職対策は以前よりも大幅に進んでいます。
そして、この記事で注目したのが、多くの企業で採用しているメンター制度です。この制度が建設会社の新人離職対策に有効な理由は、「現場特有の不安」を早期に吸収できる点にあります。
建設業は現場ごとに環境や人間関係が変わりやすく、さらに専門用語や暗黙知も多いため、新人は「何が分からないかが分からない」という状態に陥りがちです。このとき、直属の上司には聞きづらい悩みや不安を、年齢の近い先輩に気軽に相談できる存在がいることで、心理的なハードルが大きく下がります。
特に効果的なのは、「技術」ではなく「関わり方」を支える点です。例えば、「職人さんにどう声をかければいいか」「怒られたときどう受け止めればいいか」といった現場のリアルな悩みは、教科書や研修では解決しにくい領域です。メンターが自身の経験を言語化して伝えることで、新人は自分の状況を整理でき、孤立感を防ぐことができます。その結果、「辞める前に相談できる状態」が生まれ、離職の未然防止につながります。
一方で、メンターになる際にはいくつか重要な注意点があります。まず、「指導者になりすぎない」ことです。メンターの役割は評価や指示ではなく、あくまで伴走者です。正解を教えるのではなく、「どう考えているのか」を引き出し、整理する支援が求められます。
次に、「結論を急がない」ことです。現場ではつい効率を優先して答えを伝えがちですが、新人の成長にはプロセスの理解が不可欠です。「結論→理由→現場の具体例」という順番で丁寧に説明することで、再現性のある学びにつながります。
さらに、「感情の受け止め」を軽視しないことも重要です。新人は技術的な悩み以上に、「怒られた」「うまくいかない」といった感情面でつまずきます。ここを否定せず、「それは誰でも通る道だ」と共感した上で、次の行動を一緒に考える姿勢が信頼関係を生みます。
最後に、「抱え込みすぎない」ことです。メンター一人で解決しようとせず、必要に応じて上司や人事につなぐことも重要です。組織として支える仕組みの中で機能させることで、メンター制度は初めて効果を発揮します。
メンター制度は単なる教育施策ではなく、「現場に安心して挑戦できる環境」をつくる仕組みです。この視点で運用することが、離職防止と人材成長の両立につながります。
まとめ
メンター制度は離職対策に有効ですが、やり方を誤ると逆効果になります。メンターがやってはいけないことは大きく4つあります。
一つは「指導者になってしまうこと」です。評価や指示をしてしまうと、新人は本音を話せなくなり、相談の場が機能しなくなります。
二つは「すぐに答えを教えること」です。結論だけを伝えると、その場は解決しても成長につながりません。
三つは「感情を否定すること」です。「それは気にするな」と切り捨ててしまうと、信頼関係は一気に崩れます。
四つは「一人で抱え込むこと」です。メンターが問題を抱え込むと、判断を誤り、かえって離職リスクを高めます。
これらは新人の本音を引き出せず、制度を形骸化させてしまいます。
こうした失敗を防ぐためには、事前に専門家から「関わり方」を学ぶことが重要です。メンターが教えるのではなく、引き出し整理する技術は学ばないと身につきません。
さらに、外部メンターの活用も有効です。利害関係がないため本音を引き出しやすく、客観的な視点で支援できます。
メンター制度は人を置くだけでは機能しません。「関わり方を設計すること」が成功のポイントなのです。弊社、シエンワークスでは、建設業に合った「人材育成プログラム」を提供しています。詳しい内容をお知りになりたいという方は、下部の「お問い合わせはこちら」からご連絡ください。無料相談を実施しております。
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