安全大会や安全に関わる協議会などで、安全講和を頼まれることがあるが、毎回何を話せばいいか困っている、あるいは初めて大勢の前で話すので、緊張しないで上手く話すにはどうすればいいかとお悩みのあなたに。今回の記事では、話す前の準備において何をすれば安心して話せるかを解説しています。この記事をお読みになったあなたが、人前で話すことがあまり苦にならなくなったと言えるような内容になっています。
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安全大会で上手く話せない理由は?
大勢の前で話すには、話す目的を考える、話す内容が決まっている、話す手順が明確の3つが整っていないと、ただただ大勢の前で話すことに不安や怖れが先に立ってしまい、心が落ち着かないという心境でしょう。これらを意識せずに本番を迎えると、結果的に講話を聴きに来ている人も退屈になり、自分自身も緊張したことだけが心に残り、不満足な思いで終わってしまいます。
安全講和を有意義に話す3つの準備
話す目的を意識する
第一に意識すべきことは、安全大会であなたが話す「目的」を明らかにするということです。目的はあなた自身ではなく、安全大会、安全協議会に出席している人たちがどうなったらいいのかであって、あなた自身がその場で上手く話せるか、緊張しないで話せるかは
失礼な言い方ですが、どうでもいいことなのです。
その会に参加している人、あなたの話を聞きに来た人たちが、あなたの話を聞いて、「とても印象に残る話だった」「安全の意識が高まった」「考え方が変わった」など、その人たちに何か一つでも気づきなり発見を与えることが、本来の目的です。
聞きに来てくれている人たちに自分の想いを届けるイメージで話す内容を組み立ててみましょう。
話す内容について
労災事故例
目的のところでもお話しましたが、安全大会であなたの話を聞きに来ている人が、安全識が高まるためには、どういう内容が心に残るでしょうか。それは、その人たちが自分ごととしてイメージできるということです。「リスクアセスメント」などの少し難しい内容よりは、労働災害事例、例えば脚立・立ち馬からの転落事故、機械の指挟まれ事故、重機の旋回範囲内での接触事故、熱中症、感電事故など、リアルな内容ほど聞いている人は関心を持って聞いてくれます。
運転免許証更新時に悲惨な交通事故の映像を見せて、受講者に安全運転意識を植え付けるということも、納得できる例です。
自身の体験談
労災事故例は、社内あるいは公開されている社外のものを引っ張り出して活用するといいと思いますが、一番話に力が入るという点では、何と言っても自分自身の体験談です。この体験談こそ、原稿などいらず頭の中にある自分の想いを聞いている人にぶつければいいのです。かえって理路整然と話すより、話し方は稚拙でもその人の人柄が出る体験談の方が伝わります。
体験談は、過去の自分の現場での些細なケガや、健康を害し入院したことでもいいですし、また奥さんと喧嘩してそれが原因で現場の部下につらく当たったことのような人間関係におけるコミュニケーションについてのことでも、何でも安全に関するネタになるのです。
このような、話している人の自分の出来事は聞いている人に自然と入っていくものなので、ぜひ、話す内容に加えてみてください。
話す手順
何を話すかも大事ですが、話す手順も講話全体をきりっと引き締める重要な要素です。どういう順番で話を組み立てるかをご説明します。
つかみ
話の冒頭、いわゆる「つかみ」は最も話の全体をインパクトのあるものにするかを決める部分なので、意識しましょう。聞いている人たちは最初の印象で、講話している人の話を聞こうとするか決めています。面白くないと決めてしまえば聞く耳を持たず、次の日の仕事の段取りや自分の家のことなどを考え始めます。
大声を張り上げて、注意を引くということではありません。いきなり本題に入るよりは、
そのときの世の中で起きたこと、季節や天候、自分自身の昨晩の出来事など、「落語のマクラ」と同じ感覚で、話の内容で聞く人の関心を引くつかみを考えてみましょう。
本題は結論から話し、結論で締める
つかみの次は本題に移ります。話の本題、テーマは結論から入りましょう。結論が最後に来ていいものは推理小説や落語のオチくらいです。人に何かを伝えるとき、グダグダと前置きが長いと、相手に「結局何が言いたいの?」とイライラさせてしまいます。安全講和も同じく、テーマは結論から話しましょう。「今日は熱中症の防止についてお話したいと思います」というように。そこから、事故例、体験談へ展開していくといいでしょう。
そして、テーマの最後に、再度結論を述べてまとめるという構成です。
「以上、熱中症の防止についてお話しました。このことを注意して、みなさんも熱中症にかからないよう防止に努めてください」というように。
まとめ
本題の中でテーマのまとめを言った後に、安全の全体としてのまとめを最後にお話しすると講話自体が引き締まります。
「熱中症についてお話しましたが、その他にも日々の現場での作業は危険が身の周りにたくさん潜んでいます。みなさん一人ひとりが自分の身は自分で守るという意識を忘れず、
家族のこともつねに想いながら、安全に作業を進めていただきたいと思います」
というようにまとめるといいと思います。
まとめ
安全大会や安全協議会などでまとまった安全の話をするにあたって、準備することをご紹介しました。誰にどうなってほしいかという目的、話す内容、話す手順、この3つを明確にすることで講話の骨格が出来上がったといってもいいでしょう。このことを踏まえて、
あなた自身のオリジナリティを肉付けして、あなたの心からの気持ちを乗せて話をすれば
きっと、聞いてくださる方にあなたの想いが伝わることは間違いないです。
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