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令和2年度までの試験
昨年令和2年度までの1級管工事施工管理技士の試験は「学科試験」を受験し合格すると「実地試験」を受験する権利が与えられ、実地試験に合格してやっと「施工管理技士」の資格が与えられるという形で実施されていました。
この試験形式は私が受験していた数十年前から同じだったことを考えると、昨今の建築業界における管工事技術者の役割や責任において見直しの時期が来ていることが伺えます。
今年から試験名称が変更に
ところが、今年令和3年度の試験からは試験制度の見直しで形式が見直されました。改正
後は「第一次検定」と「第二次検定」に試験の名称が変わります。一次検定だけの合格でも「技士補」という称号が与えられます。
技士補って何?
「第一次検定」つまり、去年までの学科試験に合格すると与えられる「技士補」とは、どんなものなのでしょうか?
これまでは「監理技術者(1級施工管理技士)」は工事現場ごとに専任で配置しなければならないという決まりがあり、他の現場との兼任は認められていませんでした。
しかし、建設業法の改正で「技士補」が新設されたことで、例えば「主任技術者の資格を有するもの(2級施工管理技士など)と1級技士補(1級一次検定合格者)を同じ現場に
配置する」という条件で、監理技術者の「補佐」ができるようになります。
この補佐を配置することで、監理技術者は2つの現場を兼任することが可能になり、全国の建築現場の技術者としての人材不足を補うことが期待されています。
一次検定合格は無期限有効で何度でも二次検定受験可能
昨年までは学科試験が合格しても実地試験が不合格だった場合、学科試験が免除されるのは翌年までの2年間まででした。2年連続で実地試験に不合格になると、また学科試験から受験し直さなくてはならなかった訳で、ある意味ハードルが高かったとも言えます。
ところが、今年の新制度からは、一次検定に合格したら「技士補」の称号が与えられるばかりでなく、一次検定が無期限で免除され、毎年二次検定から受験できるようになります。
今まで学科試験には合格したけれど、実地試験になかなか合格しなかったという人には
朗報?かもしれませんね。
また、改正により2級二次検定合格者は実務経験問わず、すぐに1級一次試験検定を受験できるようになりました。今までの実務経験のシバリが無くなったことで、2級から1級へのステップアップ受験がスムーズになったということです。
今年の試験日程
令和3年度の1級管工事施工管理技士の受験日は
「第一次検定」:令和3年9月12日(日)
「第二次検定」:令和3年12月5日(日)
以上の日程となっています。
合格発表
「第一次検定」:令和3年10月14日(木)
「第二次検定」:令和4年3月2日(木)
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