» 優秀な人材が育つ！定着する！売上が増える！『サブコン専門 人材育成支援サービス』とは？ «
現場の管理職の難しさとは？
今回のテーマは「現場の管理職」です。
仕事の現場を支える管理職の多くがプレイング・マネジャーとなり、管理職としての役割と個人としての業績の両方を求められる立場にあります。
プレイング・マネジャーの難しさとして、「チームの成果」と「個人の業績」という二つの課題が常に課せられます。これに加えて、人材育成やコミュニケーションといった「数字にならない成果」も求められ、非常に多くのプレッシャーがかかるのです。
このプレッシャーの下で、多くのプレイング・マネジャーは極端なリーダーシップスタイルに陥りがちです。
一つは「自分ファーストな強権的リーダー」で、自分の成果を重視し、チームをそのために動かそうとするタイプです。リーダーが成功すればチーム全体も成功するという誤った前提に基づいています。しかし、実際にはチーム全体の成果に焦点を当てることが重要であり、効果的でないことが多いのです。
もう一つは「自己犠牲型リーダー」で、チームのために自分を犠牲にするタイプです。彼らは大量の業務を一人で引き受け、結果的にマイクロマネジメントに陥り、部下の自主性や満足度を損なう危険性があります。また、自己犠牲により疲弊したリーダーは、ストレスが溜まり、心身に悪影響を及ぼすだけでなく、部下からの評価も低下する可能性があるのです。
プレイング・マネジャーとして成功するためには、自己の業績に固執せず、チームメンバーに裁量を与え、フィードバックをしっかり行うことが重要です。ドイツの調査では、知的刺激を与え、フィードバックを行い、目標達成に貢献させるリーダーのチームは、他のリーダーのチームよりも業績が良く、メンバーの満足度も高いことが明らかになりました。
さらに、米国ギャラップ社の調査によると、長所に注目するリーダーの下では部下の67％が仕事に没頭しており、短所に注目するリーダーの下ではわずか31％しか没頭していなかったことが分かりました。このことからも、リーダーが部下をどう見るかが、彼らの仕事への意欲に大きく影響することが分かります。
したがって、プレイング・マネジャーは、自己の業績だけにとらわれるのではなく、チームメンバーに信頼を寄せ、彼らの長所を生かすようなリーダーシップを発揮することが求められます。これこそが、プレイング・マネジャーとして成功するための鉄則であり、チーム全体の成果を最大化する鍵となるのです。
＜引用＞東洋経済オンライン：「｢管理職とプレイヤー｣を両立する人が陥るワナ」
https://toyokeizai.net/articles/-/280248
建設業、サブコンの管理職、現場代理人のあり方
建設現場もプレイイングマネージャーとして、苦悩する管理職である現場代理人を多く見かけます。組織として、現場代理人のあり方を考えてみました。
管理職としての現場代理人の仕事とは？
工事現場の司令塔である現場代理人は、現場管理において非常に重要な役割を担っています。現場代理人の仕事内容をまとめてみました。
1. 現場の総責任者
現場代理人は、現場における全ての作業と進捗を管理する責任を負っています。現場での計画通りの工事進行を監督し、スケジュールや品質を確保します。
２．工程管理
マスター工程表を作成し、着工から竣工までの現場の流れをイメージします。
出来高カーブの曲線を睨み、協力会社には早い時期で入場時期を知らせる必要があります。
現場の進捗に合わせ、遅れている協力会社がいないか、いたら早めの増員要請をしたり、建築に工程の調整要求も適宜行います。
３. 品質管理
建築設備の品質が規定通りであることを確認するため、施工方法や材料のチェック方法の計画と実施の進捗確認を行います。適切な施工が行われているかを常に監視し、問題が発生した場合には迅速に対応します。
４. 安全管理
作業員や現場の安全確保が現場代理人の大きな責務の一つです。安全基準や法律に従い、安全計画を策定し、その遵守を確認します。また、安全教育を行い、事故の未然防止に努めます。
５. コスト管理
実行予算内で工事を完了させるために、コスト管理も現場代理人の重要な役割です。会社で、あるいは自分で作成した実行予算書の根拠と目的を深く吟味し、常に予算と現状の支払実績との差を定点観測することが必要です。
特に現場の状況で変動する仮設費や雑労務費については早め早めの対応が求められます。
６. コミュニケーションと調整
現場代理人は、施主、設計者、建築、電気、協力会社、作業員、現場スタッフの部下など、様々な関係者とのコミュニケーションの橋渡し役です。問題が発生した場合には迅速に対応し、関係者全員が円滑に協力できるよう調整します。
７. 書類の作成と管理
施主に提出する工事進捗報告書や社内の予算関係の書類、建築への相殺見積書など、多岐にわたる書類を作成・管理することも現場代理人の業務です。これらの書類は、後々のトラブル防止やプロジェクトの証拠として重要です。
このように現場代理人の仕事は、多岐にわたっており、現場の指揮を執る非常に重要なポジションです。上記の職務は現場代理人であれば周知のことであり、改めて問われなくとも当然のことと理解していると思います。
しかし、現場代理人は現場スタッフチームのリーダーであり、管理職であるということからスタッフである部下たち（派遣社員も含めて）を指導、育成することが実は最も上位に位置づけられる職責なのです。
現場代理人が管理職としていかに現場スタッフを育成するのか
納期の迫った現場、技術の未熟な若手社員を見るとつい、手がでてしまい作業に没頭する現場代理人がいます。部下に見本をみせることはいいのですが、現場代理人はプレイヤーではないのです。
現場作業にのめりこんで、リーダーが「率先垂範」することは、多くの研究で組織は活性化するどころか、むしろ停滞することがわかっています。リーダーたる現場代理人の仕事は、「率先垂範」ではなく、「目的を定めて伝えること」なのです。
上司が部下に対して、単純な作業でも、その仕事の目的を伝えずに指示を出しているケースは多く見受けられます。その結果、部下は言われたことしかやれず、トラブルが起きたり、変更が発生したとき対応ができずに上司にまた指示を仰ぎに来て、やむなく上司が現場対応せざる得ない状況になります。
目的が分れば、部下は自分で考えようとするし、自発的に事象に対応しようと試みます。
現場のスタッフから100％以上の力量を引き出すために大事なのは、「何をするか」ではなく、「何を達成したいのか」を伝える。そのうえで、やり方については任せるべきなのです。
・力量が十分にあると思われる人には「目的だけ」を伝えて、あとは任せる。
・若干力量不足かと思われる人については、「目的と具体的な行動のヒント」を与える。
・力量不足・未熟な人については、「目的と行動」を一緒に伝える。
＜参考文献＞外資系コンサルが教える プロジェクトマネジメント（山口周）
まとめ
サブコンの会社組織において、管理職の現場代理人は重要なポジションです。
しかし、その役割の難しさから経営陣から見ると、納得するレベルの現場代理人は少ないのではないかと感じます。
自分本位で部下に指示する「強権的リーダータイプ」、マイクロマネジメントする「自己犠牲型リーダー」、どちらも部下のモチベーションは下がり、組織の業績は低迷します。
それは現場代理人本人にとっても、その部下にとってもつらいことであり、どちらもそれが
離職の動機にもなりえます。
しかし、この問題を放置している会社があまりに多いことを危惧します。現場代理人のあり方の意識付けを変えることは、組織の急務の課題と考えます。
弊社、シエンワークスでは、サブコンに合った「現場の管理職の意識変革するプログラム」を提供しています。詳しい内容をお知りになりたいという方は、下部の「お問い合わせはこちら」からご連絡ください。無料相談を実施しております。
「建築設備」「施工管理」の人材育成でお悩みのあなたへ
シエンワークスでは、解決のサポートをいたします。
まずは、資料請求をしてみてください。
建築設備現場で働く
社員に笑顔を
社員がメキメキと成長し、的確に判断して主体的に動けるようになり、残業や遅延なく業務を遂行できる。
現場も社内もやる気と活気に満ちて、楽しくイキイキと働きながら、無理なく売上・利益が増えていく。
そのような会社を目指されている、サブコン社長・経営幹部の方は他にいらっしゃいませんか？
株式会社シエンワークスでは、
『サブコン専門 人材育成支援サービス』（研修・現場教育支援・コーチング）を通じて、人材の育成・成長、離職率の低減、売上・利益の向上を支援しています。（人材開発支援助成金が活用できます。）
首都圏・関東周辺のサブコン様を対象に、出張＆初回無料相談を承っております。
以下より、お電話またはメールにてお気軽にご連絡ください。
