改正建設業法で人に投資する会社だけが生き残る時代へ
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変わる元請けと下請けの力関係
今回のテーマは「改正建設業法で変わる元請けと下請けの力関係」です。2025年12月に全面施行された改正建設業法は、この2026年4月から本格運用されます。これは単なる制度変更ではなく、建設業界の取引構造そのものを変える大きな転換点となります。
従来は「一式見積」「資材高騰でも価格据え置き」「下請けが負担を吸収する」といった慣習が残っていましたが、今回の改正により、こうした不合理な取引は明確に是正される方向に進みました。特に、工期ダンピングの禁止、著しく低い労務費の禁止、原価割れ契約の禁止といったルールが厳格化され、元請・下請の双方にコンプライアンスが求められています。
この背景には、深刻な技能者不足と賃金水準の低迷があります。資材価格が上昇しても価格転嫁が進まず、そのしわ寄せが現場の労務費に向かうことで、人が入らず定着もしない悪循環が続いてきました。今回の改正は、国としても、この構造を断ち切り、持続可能な建設業へ転換することを目的とします。
具体的には、低すぎる労務費での見積禁止や内訳明示、資材高騰時の協議ルールの明確化、通報制度の強化などが進み、「払わない・説明しない・協議しない」ことが許されない時代に入りました。これにより、元請と下請の力関係は対等に近づき、下請け側も適正な条件を主張できる環境が整いつつあります。
また、この変化は現場管理職にも直結します。単価交渉や原価管理、発注者への説明など、契約とコストに関する知識が不可欠となります。
今後は、元請企業も協力会社や技能者から「選ばれる側」となります。適正な支払いと誠実な協議、処遇改善に取り組む企業に人材が集まり、旧来の慣習に依存する企業は淘汰されていくでしょう。今回の改正を機に、契約や取引の在り方を見直し、健全なパートナーシップを築くことが、これからの競争力の鍵となります。
(参考文献)
「元下間の力関係変える改正建設業法、労務費削る元請け会社に退場迫る」
日経クロステック(2026/3/23)
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/mag/ncr/18/00258/031000001/
法改正で仕事の進め方を根本から変える必要性
今回の改正建設業法は、単なるルール変更ではなく、「建設会社の仕事の進め方そのものを変えなければ生き残れない」というメッセージだと捉えるべきです。これからの建設会社は「力関係で押す会社」から「説明と納得で動かす会社」へと変わる必要があります。
まず最も大きな変化は、利益の出し方です。これまでは、一式見積や曖昧な契約の中で、下請けに負担を寄せることで収益を確保する構造が一定程度存在していました。しかし今後は、原価割れ契約の禁止や労務費の適正確保により、そのやり方は完全に通用しなくなります。つまり、これからは「誰かの犠牲の上に成り立つ利益」ではなく、「適正な価格を前提にした利益設計」に転換しなければなりません。
そのために必要なのが、見積・契約・原価管理の高度化です。見積は一式ではなく、労務費・資材費・経費の内訳を明確にし、「なぜこの金額なのか」を説明できる状態にすることが前提になります。さらに、資材価格の変動があれば協議するというルールが明確化された以上、価格交渉も「感覚」ではなく「根拠」で行う力が求められます。これは経営だけでなく、現場監督にも求められる能力です。
次に重要なのは、「説明する会社」への転換です。今回の改正で、「払わない・説明しない・協議しない」は許されなくなりました。下請けは元請けに対して、なぜこの見積になるのか、どこにコストがかかっているのかを説明できなければ、適正な価格を主張できません。一方で、元請けは下請けに対して、見積に意見する場合、その根拠を丁寧に説明する責任があります。これからは、元請け・下請けの双方に「説明能力」が求められる時代です。
さらに、これからは「選ばれる会社になる」という発想が不可欠です。これまでは元請けが仕事を与える側でしたが、今後は技能者不足の中で、協力会社や職人から選ばれる立場になります。支払い条件が悪い、協議に応じない、説明が不十分といった会社には人が集まらなくなります。逆に、適正な対価を支払い、誠実に向き合う会社には人材が集まり、結果として施工力や生産性も高まります。
最後に、人材戦略も大きく変わります。これからの現場監督は、単なる施工管理者ではなく、「契約・原価・交渉・説明」を担う総合職へと進化する必要があります。つまり、「施工だけ分かる人材」ではなく、「現場をマネジメントできる人材」を育てることが競争力になります。
まとめ
今回の改正建設業法は「人に投資する会社だけが生き残る時代に入った」といえます。
元請け・下請けそれぞれにおいて、人材投資の意味が大きく変わっています。
まず元請けの立場です。これからは協力会社や技能者から「選ばれる側」になります。そのためには、単に仕事を出すだけではなく、適正な価格で発注し、根拠をもって説明し、誠実に協議できる人材を育てることが不可欠です。そして現場監督も、協力会社や技能者へ上下関係ではなく、パートナーとして合意形成を行う「調整力・交渉力」を持たなければなりません。つまり、人材育成とは「信頼をつくる力」への投資であり、それがそのまま人材確保と受注競争力に直結します。
一方、下請けの立場でも人材投資の重要性は一段と高まります。法改正により、適正な条件を主張できる環境は整いましたが、それを実現できるかどうかは自社の人材次第です。自社の原価を正確に把握し、根拠をもって説明し、交渉できる人材がいなければ、結局は従来と同じ不利な立場に戻ってしまいます。また、技能者の処遇改善や教育に投資できる会社ほど、人が定着し、結果として元請けからも選ばれる存在になります。
つまり、元請けは「人を大切にすることで選ばれる会社」へ、下請けは「自ら価値を説明できることで選ばれる会社」へと進化する必要があります。今回の改正は、価格ではなく「人と関係性」で競争する時代への転換であり、人材投資こそがこれからの重要な経営テーマになると言えます。
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