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「最近の若者は…」を考える
今回は「若者論を考える」がテーマです。
文筆家・ラジオパーソナリティーの御田寺圭氏の記事がおもしろかったので、紹介します。
コロナ禍を経て社会に出た「マスク世代」の若者たちに対する社会の批判的なまなざしに疑問を投げかけています。春になると「最近の若者は…」という論調が恒例のように語られますが、2025年の新入社員は特に「マスク世代」「コミュニケーション能力が低い」といったレッテルを貼られがちです。しかし、御田寺氏はそのような批評は本質を見誤っていると指摘します。
マスク世代の若者たちは、コロナ禍という未曾有の状況下で青春時代を過ごしました。人との接触やイベントを制限され、修学旅行や文化祭といった体験も奪われました。「黙食」や外出自粛が常態化し、感情表現や対人関係を築く機会すら制限された結果、自然と「目立たず、静かに」生きることが正解とされてきたのです。そうした社会環境を作ったのは若者自身ではなく、私たち大人であり、社会そのものでした。
それにもかかわらず、社会に出た若者たちに対して「自己主張がない」「叱られ慣れていない」と断じるのは酷であり、むしろ成長の機会を奪った社会の責任が問われるべきだと筆者は主張します。大人になるために必要な「他者との関わり」や「挫折経験」が得られなかった背景には、新しい生活様式による制限がありました。結果として、若者たちは「大人になるプロセス」を経験する機会すら奪われてしまったのです。
また、若者が叱られた経験が少ないのは、単に彼らの側の問題ではなく、大人が「叱ること」を避けてきたからでもあります。叱るには信頼関係が必要ですが、コロナ禍で人間関係そのものが希薄化し、リスクを恐れる社会では、叱るよりも「距離を取る」「見限る」ことが選ばれがちでした。こうして若者たちは、叱られることなく大人になり、叱られないことを批判されるという、理不尽な構図に置かれています。
若者たちの未熟さを単に批評するのではなく、共に育ち合う姿勢が必要だと説きます。彼らの未熟さは社会の産物であり、大人も「共犯」であるという自覚が求められます。これからの社会を共に築くパートナーとして、若者の成長を支え、安心して挑戦できる環境を整えることが、大人としての責任であるといいます。
<参考文献>
PRESIDENT Online:「今年の新入社員は子供っぽい」ウンザリする大人世代が気づいて
ない”弱い若者”を量産した真の原因」(御田寺 圭)
最近の若者との建設現場での接し方
それでは、このような環境で育った最近の若手社員と建設現場の上司や先輩は接すればいいのか考えてみました。
まずは若手社員とのコミュニケーションにおいて大切なのは、相手の未熟さを責めるのではなく、育ってきた背景を理解し、寄り添いながら関係を築く姿勢です。
特にコロナ禍でリアルな人間関係を築く機会が限られていた世代にとって、現場でのコミュニケーションは大きなハードルです。
その前提を理解したうえで、上司としてまず取り組むべきは「承認」です。挨拶、声かけ、変化への気づき、感謝の言葉といった、日常の小さな関わりを積み重ねることで、若手は自分が受け入れられていると実感し、心を開き始めます。
次に大切なのは「問いかけ」です。いきなり難しい問いをぶつけるのではなく、答えやすく、考えるきっかけになるような問いを一つずつ丁寧に投げかけることがポイントです。そして、問いを立て続けにせず、間を大切にすることも重要です。問いかけを通じて、若手が自分で考え、自分の意見を持つ土台をつくることができます。
そして最後に「傾聴」です。相手の話を聞くときには、目を見て、うなずきながらリアクションを示し、相手の言葉を丁寧に受け止めます。耳だけでなく心で聞く姿勢を持つことで、表面的な言葉の奥にある本音や感情にも気づけるようになります。
これらの取り組みは、すぐに成果が出るものではありません。しかし、あせらず、見返りを求めず、日々少しずつ信頼関係を育むことが、若手社員の成長を促し、組織全体の力につながっていくのです。若手の可能性を信じ、根気強く向き合う姿勢を持ち続けることが大切です。
<参考文献>
PHP人材開発:「今どきの若手社員はコミュニケーションが苦手? 関係を構築するための
ポイントを紹介」
まとめ
若者論として、新入社員を一括りするのも乱暴な気がしますが、コロナ渦という特殊な環境が育った世代を好意的な気持ちで応援する姿勢は大切です。
それは、現場の社員のみならず、社長を始め会社全体で、新入社員や若手社員に対する視線を「眺めるから寄り添う」へ変革することが望まれます。
若手社員と接する際は、未熟さを責めず、その背景に理解を示す姿勢をしめします。焦らず信頼を築くことが、成長と組織力向上につながります。
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