お役立ちコラム

建設業2024年問題、女性施工管理者育成が有効

法改正で建設労働者に対する時間外労働の規制強化が始まり、人手不足が懸念されています。野原グループ株式会社が2024年1月に行った「建設業界従事者1,000人へ2024年問題の独自調査」から分析と対策を考えてみたいと思います。

この調査によれば、建設業界では「2024年問題」の認知はあるものの、具体的な対応策には課題が多いことが判明しました。特に、「人手不足と採用の改善」に期待する声は少なく、わずか6.9%にとどまります。

人手不足の対策として、女性の採用も検討

人手不足の対策として、1位は「若手の採用」32.6%、2位は「状業員の給与ベースアップ」20.7%、3位は「女性の採用活動」16.4%と続きます。

<引用>野原グループ株式会社:「【独自調査】建設2024年問題 、「人手不足と採用の改善」への期待は1割にも満たず」(2024.2.19)

https://nohara-inc.co.jp/news/release/8760/

この中で当社が注目するのが、「女性の採用活動」です。実際に建設技術者として就職する大卒の女性が増え、直近10年間で2倍以上、平均増減率は7.4%の増加をしています。

<引用>ヒューマン:「建設技術者への新卒就職動向レポート」(2024.3.12)

https://corporate.resocia.jp/info/news/20240312_construction_02

女性施工管理者を育成する

当社では、女性の未経験者を施工管理者に育成することが、サブコンの人手不足問題を解消のみならず、持続可能な会社をつくる有効な方法と考えます。
以下に主な理由を説明します。

1)労働力人口の拡大
建設業界は男性が多い分野であり、女性が少ないという性別の偏りが存在します。女性の未経験者を積極的に施工管理者として育成することで、これまで十分に活用されていなかった労働力人口を拡大することが可能です。
実際に建設技術者として、就職する大卒の女性が増えている傾向を見ると、彼女たちの
期待する業界イメージや仕事への希望の芽を摘まずに、労働力人口を増やす努力は、企業側の責任です。
 

2)多様性の促進とイノベーション
多様性が高い職場は、さまざまな視点やアイデアが集まりやすく、創造性や問題解決能力が向上する傾向にあります。女性を含む多様な人材を施工管理者として育成することで、新しいアイデアや働き方の改善が促進され、サブコン全体のイノベーションに貢献できます。

3)職場環境の改善
女性が活躍する職場は、ワークライフバランスやコミュニケーションの重視など、働きやすい環境作りに積極的な傾向があります。これらの改善は男女問わず従業員にとって魅力的であり、離職率の低下や業界への魅力的なイメージの向上につながります。

4)技術と教育の進展による機会
近年、建設業界ではDXの活用や遠隔操作技術の進展が見られ、物理的な力だけではなく、技術的な知識や管理能力が重視されるようになっています。この変化は、未経験の女性でも施工管理者として活躍できる機会を広げています。

5)社会的責任と企業イメージの向上
会社が積極的にジェンダー平等を推進し、女性の活躍を支援する姿勢を見せることは、社会的責任を果たしていると評価されます。これは企業イメージの向上、顧客の信頼獲得にもつながります。
また、魅力的でリーダシップを発揮している女性がいる会社は、新たに女性施工管理者
として仕事がしてみたいと思って入社を希望する後進の方が増えていくでしょう。

一方で、サブコンの作業現場は女性が働きやすい環境とはまだ言い難い状況にあります。物理的な作業や、昔から男性が多数を占める職場文化が、女性が入りにくく、または活躍しにくい環境を作り出しています。

これは受け入れる経営者や管理職にも、マインドセット(固定概念)があり、周りが女性をどのように教育していいのか戸惑っている職場が多いのが現状です。

当社では、女性を活躍するために本人だけでなく、受け入れる会社側、管理職向けの育成プログラムも用意しています。

まとめ

女性の未経験者を施工管理者に育成することが、サブコンの人手不足問題を解消のみならず、持続可能な会社をつくるのに有効な方法です。

これは労働力拡大、多様性とイノベーション促進、職場環境改善、技術進歩による機会拡大、社会的責任と企業イメージ向上が理由です。しかし、女性が働きやすい環境はまだ十分ではなく、企業と管理職のマインドセット(固定概念)の変革が必要です。当社はこの変革を支援するプログラムを提供しています。

 

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ABOUT ME
宮本 一英
シエンワークス代表 ★サブコン社員が楽しく活き活きと働ける環境を作りたい!★★ 【資格】 ・建築設備士 ・1級管工事施工管理技士 ・消防設備士(甲種1類) ・空衛学会設備士(空調・衛生) 東京都出身/55歳にして自我に目覚める/筋トレ/ピアノ/人間観察/瞑想/お笑い
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