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建築設備 新入社員研修 3年で現場代理人になるための研修

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現場管理者の雇用の実態

今月から社員研修のお手伝いをさせていただいているあるサブコン様の担当者の方にお話を伺ったのですが、「とにかく中堅の、若くて現場を管理できる人材がいない」ということを嘆いておられました。
このことは、どのサブコン様に聞いても、同じ答えが返ってきます。
「お~い。若いバリバリの現場管理できるひと~、どこにいるんだ~」って誰しも心からの叫びの声を上げながら人材を探しているんだろうと、お察しする次第です。
中途採用で現場管理者を応募しても、なかなか応募が集まらない。とその会社の担当の方は、中途採用をあきらめたとのこと。
そこで、新入社員の研修に力を入れ、最短で現場代理人に育てる教育のカリキュラムを作ってほしいとのご要望をいただきました。
少し時間がかかっても、新入社員を一から育て一日も早く一人前にする方が確実、ということなのですね。

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何年で現場代理人になれるのか?

新入社員を教育して、現場代理人になるまでに一体何年かかるのでしょうか?
私が若かった頃の何十年前は、2年目くらいでも一人で現場に放り出され、それでも今よりは辛くて辞めていくという人は少なかったように思います。
今であれば、よほど優秀な人でも丸3年の経験でやっと小規模の現場の代理人が勤まれば
御の字だという感じではないでしょうか。
現場を任されても、負荷に対する忍耐力が無くて、3年以内に辞めてしまうケースが多いようです。

会社が求める若手社員の成長スピードとは

どのサブコンでも中途採用がおぼつかない状況で欲しい人材は、一日でも早く現場を任せられる成長過程にある若い人ということになります。そのことを考えると、経験を積む時間を考えて、やはり最低でも3年間で一人前になってほしいというのが、会社が求める若手社員の成長するために必要な最短時間の目安になっているようです。
それ以下で現場をまかせてしまうと、辞めてしまう可能性が大きく、その結果教育した時間を無駄にしてしまうというリスクを伴います。

3年で現場代理人になるためには

では、最短の教育時間である3年で一通りの経験を積み、技術を習得でき、現場を自分で切り盛りできるような代理人になるために、どのような教育方法が必要なのでしょうか。
技術的な知識の習得は前提として必要不可欠なことですが、現場の経験はその人が3年で
どういう現場に行ったかあるいは、どういう上司についたかにもよるので、経験を教育の要素に含めるのは少し危険です。
そこで、私が推奨する短期間で新入社員を成長させる根本的な方法とは、生きるための価値観や、働く意義の考え方、自分の廻りで起きる事象のとらえ方などの、人間の土台となる「生き方」を考えるようにするための指導をするということです。

人間の土台になる基礎教育とは

たかだか3年の知識の習得や現場経験で、そう簡単には現場代理人が勤まるというものではありません。それらの少ない知識や経験でも、自分で判断し、他職と調整し、コストダウンを図り、無事故で現場を完成させるためには、やはり自分自身を環境に適応させ、
自分と廻りをマネジメントできる人間力が必要です。
その人間力を養い、高めるための方法。それが「読書」です。
私は新入社員研修で読書の必要性を説き、あの手この手で、読書する習慣をつけてもらいます。
多分、30歳を過ぎてしまった社会人に、今更本を読めと言ったところで、まず読む習慣が無い人は、なかなか難しいでしょう。
一方、大学を出て間もない新入社員であれば、学生生活からガラッと働くという環境に切り替わったタイミングなので、白紙の状態に近いということから、仕事の一環として、
半強制的に読書を奨めると、意外とすんなり習慣化する人も中には出てきます。
読書のメリットは能動的な学習方法なので、吸収力も高く、読書から得た気づきや学んだことを最低1個、行動に移すことを日課にすることで、効果を高めることができます。

まとめ

現場代理人とは、社長の代理として現場を任せられ、その現場の一国一城の主として、采配を振るう重要な任務です。
若干、3年の経験で25、26歳の若者が責任者として、独り立ちするわけですから、
戦国時代における若武者の初陣くらいの勢いの緊張感だと思います。
そんな場面、立場で臆することなく、自信をもって職責を全うできるようになるために、
彼ら、彼女らを指導するのが会社としての責任であり、これからの建築設備業界の発展に
寄与できることだと思うのです。

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ABOUT ME
宮本 一英
株式会社シエンワークス 代表取締役

首都圏・関東周辺を対象に『サブコン専門 人材育成支援サービス』(研修・現場教育支援・コーチング)を提供しております。大学卒業後、35年間中堅サブコンにおいて現場管理一筋で培った経験を活かし、サブコン様における「人材の育成・成長」「離職率の低減」「売上・利益の向上」を支援しています。

【資格】建築設備士/1級管工事施工管理技士/消防設備士(甲種1類)/空衛学会設備士(空調・衛生)/給水装置工事主任技術者/コーチング資格(GCS認定コーチ)

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