» 優秀な人材が育つ!定着する!売上が増える!『サブコン専門 人材育成支援サービス』とは? «

医療現場から学ぶ「たった3分の対話」が現場を変える

今回は3回シリーズ「医療現場の事故ゼロの取り組みを建設現場に」の3回目の事例で「ブリーフィングとデブリーフィング」です。

これは医療現場で行われている、チーム全員が安全のために仕事を始めと確実に終えるため最後に行われる短い対話です。どちらも数分で終わる簡単な話し合いですが、事故を防ぐ効果は非常に大きいとされています。これを建設現場に応用するとどうなるかを考えてみました。

例えば、手術前のブリーフィングでは、医師、看護師、麻酔科医など関係者全員が集まり、その日の手術の流れや担当の役割、注意すべき点を声に出して確認します。

患者の状態や使う器具、予想されるリスクなどを全員が同じ情報として共有することで、思い込みや伝達ミスを防ぎます。話し合いの時間は3〜5分程度で、ポイントは「全員が発言できる雰囲気」をつくることにあります。

手術が終わった後には、デブリーフィングを行います。ここでは、良かった点や改善が必要な点を振り返ります。成功した手順を他の手術にも生かし、トラブルがあった場合は次に同じことが起きないよう仕組みを整えます。

建設現場でも、これを朝礼と休憩時間のミーティングに置き換えて実践することができます。朝のブリーフィングでは、その日の作業内容や注意箇所、危険が想定される場所を職長が説明し、作業員も気づいた点を自由に発言します。

例えば「今日は屋上への機器搬入があるので、揚重機廻りの作業エリア区画は重点的に行います」「新しいメンバーが入るので声かけを多めに行います」といった具体的な話を交わします。

休憩時間のミーティングではデブリーフィングとして、「どんなヒヤリがあったか」「うまくいった連携は何か」「次に改善できることは何か」を短く振り返ります。たとえば「資材搬入のルートが狭かった」「連絡のタイミングが遅れた」など、実際の出来事を共有することで、次の安全対策につなげることができます。

医療でも建設でも共通しているのは、上司が一方的に話すのではなく、全員で気づきを共有する点です。短い時間でも、互いに発言し合うことでチームの信頼が深まり、「自分たちで安全を守る意識」が自然に育ちます。この習慣が、事故の予兆を早く見つける力につながっていきます。

首都圏・関東周辺のサブコン社長・経営幹部の方へ|優秀な人材が育って定着し、売上・利益が増えるサブコン経営のヒント 「人材さえいればもっと売上・利益を伸ばせるのに… 優秀な人材を十分多く確保してもっと売上・利益を伸ばしたい…」 とお考えの首都圏...

朝礼と休憩時ミーティングで事故ゼロへ―建設現場に“対話の安全文化”を育てる

建設現場で、この「ブリーフィング」と「デブリーフィング」を実践する方法です。
まず朝礼や休憩時ミーティングの時間を単なる報告の場ではなく、「全員で安全をつくるための短い対話の時間」に変えることが大切です。

朝礼(ブリーフィング)では、職長がその日の作業内容や流れ、注意が必要なポイントを明確に伝えます。

例えば、「今日はピット内の配管作業を行います。まず西側の支持金物取付け、その後東側に材料搬入の予定です」といった具体的な作業計画や、「酸欠の心配があるので、朝一に換気ファンの設置とマンホールからの落下防止対策をお願いします。」といったリスク情報を共有します。

そのうえで、作業員や若手社員にも一言ずつ発言してもらいます。「ファンの電源のプラグの行き先表示をください」「ピット内作業の表示が必要です」といった小さな気づきでも構いません。大切なのは、全員が安全に関わっているという意識を持つことです。

職長や上司は、発言を否定せずに「ありがとう」「助かるね」と受け止めることで、発言しやすい雰囲気を作り出します。時間は3〜5分程度で十分ですが、毎日続けることで、現場全体に「声をかけ合う文化」が根づいていきます。

一日の作業の途中、もしくは終了時、各職長、作業員にデブリーフィングを行います。これは、安全な作業を「次につなげるため」の短い振り返りです。

職長、作業員に「今日の作業でヒヤリとしたことはなかったですか」「うまくいったことは何でしたか」「明日はどこを改善できますか」と問いかけ、職長は実際に感じたことを話します。

例えば「荷下ろしの時に合図が見えづらかった」「重機オペレーターとの連携が良かった」「資材置き場をもう少し広く取りたい」など、実際の出来事を具体的に共有します。発言が出にくいときは、現場スタッフがまず例を挙げて話すことで、他の人も続きやすくなります。出てきた意見はホワイトボードに書き出したり、翌朝の朝礼で共有したりすることで、改善が形になり、チーム全体の学びになります。

この「朝にリスクを共有し、休憩時、夕方に振り返る」流れを日常化することで、建設現場でも医療現場と同じように、ミスや事故の芽を早く見つけ出す文化が育ちます。

ブリーフィングとデブリーフィングは、ヘルメットや安全帯と同じように「安全を守るための装備」と考えることが大切です。特別な仕組みを導入する必要はありません。重要なのは、形式ではなく継続することです。

若手や新人も意識的に参加させることで、現場全体の安全意識が高まり、チームとしての信頼関係が強まります。結果として、全員が「自分たちで安全をつくる」主体的な現場へと変わっていくのです。

まとめ

ブリーフィングとデブリーフィングを経営者の視点で会社に定着させるには、まず朝礼や休憩時ミーティング、夕礼を単なる報告の場ではないと認識させることです。そして、全員で安全をつくるための短い対話の時間に変えることが大切です。

朝のブリーフィングでは職長が作業内容や注意点を伝え、作業員も気づいたことを自由に発言します。休憩時ミーティングや夕礼のデブリーフィングでは、その日のヒヤリとした場面やうまくいった点、改善点を振り返り、次の日につなげます。

重要なのは、発言を責めずに受け止め、全員が安心して話せる雰囲気をつくることです。経営層も現場に関心を持ち、「安全は全員で守るもの」という姿勢を示すことで、声をかけ合う文化が自然に根づかせていきます。

弊社、シエンワークスでは、建設業に合った「人材育成プログラム」を提供しています。詳しい内容をお知りになりたいという方は、下部の「お問い合わせはこちら」からご連絡ください。無料相談を実施しております。

「建築設備」「施工管理」の人材育成でお悩みのあなたへ
シエンワークスでは、解決のサポートをいたします。
まずは、資料請求をしてみてください。

無料資料請求はこちらから

「残業が多い」「現場や育成担当の負担が大きい」「社員が辞めてしまう」人材不足でお悩みの首都圏・関東周辺のサブコン社長・経営幹部の方へ 優秀な人材が育つ! 社員がイキイキとして定着する! 売上・利益が増える! 「サブコン専門 人材育成支援サービス」 研修・現場支援・コーチング

建築設備現場で働く
社員に笑顔を

社員がメキメキと成長し、的確に判断して主体的に動けるようになり、残業や遅延なく業務を遂行できる。

現場も社内もやる気と活気に満ちて、楽しくイキイキと働きながら、無理なく売上・利益が増えていく。

そのような会社を目指されている、サブコン社長・経営幹部の方は他にいらっしゃいませんか?

株式会社シエンワークスでは、
『サブコン専門 人材育成支援サービス』(研修・現場教育支援・コーチング)を通じて、人材の育成・成長、離職率の低減、売上・利益の向上を支援しています。人材開発支援助成金が活用できます。)

首都圏・関東周辺のサブコン様を対象に、出張&初回無料相談を承っております。

以下より、お電話またはメールにてお気軽にご連絡ください。

サブコン専門 人材育成支援サービスに関するお問い合わせ

お問い合わせ、お申し込み、初回無料相談はこちら

042-398-0203

メールでのお問い合わせはこちらから

お問い合わせはこちら
ABOUT ME
宮本 一英
株式会社シエンワークス 代表取締役

首都圏・関東周辺を対象に『サブコン専門 人材育成支援サービス』(研修・現場教育支援・コーチング)を提供しております。大学卒業後、35年間中堅サブコンにおいて現場管理一筋で培った経験を活かし、サブコン様における「人材の育成・成長」「離職率の低減」「売上・利益の向上」を支援しています。

【資格】建築設備士/1級管工事施工管理技士/消防設備士(甲種1類)/空衛学会設備士(空調・衛生)/給水装置工事主任技術者/コーチング資格(GCS認定コーチ)