お役立ちコラム

建設業の研修で、有効なグループディスカッション(ワールドカフェ)

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グループディスカッションの効果とは?

今回のテーマは、「グループディスカッション」です。
このテーマを選んだのは、先日行った建設会社の工事監督を対象に研修におけるグループディスカッションの効果を再認識したためです。

グループディスカッションを研修に取り入れるメリットを説明すると、まず、受け身の学習ではなく、主体的に考え、意見を発信する機会を持つことで、知識の定着が促されます。
一方的な講義形式では限界がありますが、ディスカッションを通じて自身の経験や知識と結びつけながら学ぶことで、より深い理解が得られます。

また、他者の視点を知ることで、自分の意見の偏りや新たな考え方に気づき、柔軟な思考力を養うことができます。特に、建設業のように現場で課題解決が求められる業種では、さまざまな立場の意見を取り入れた意思決定が重要となるのです。

さらに、コミュニケーション能力の向上にもつながります。相手の話を聞き、要点を整理しながら自分の意見を伝えることで、論理的な表現力や協調性が身につきます。これは、チームでの作業が多い職場では欠かせないスキルです。

加えて、実務に即した問題解決のトレーニングにもなります。理論だけでなく、実践的な判断力や協働力が求められる現場において、具体的な事例を基に議論し、解決策を考えることで、実践的なスキルを磨くことができます。

このように、グループディスカッションは知識の定着、柔軟な思考力、コミュニケーション能力、問題解決力の向上に貢献します。そのため、研修では講義だけでなく、積極的に取り入れることが効果的な学習につながるのです。

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グループディスカッションを取り入れた研修事例

それでは、先日の建設会社の工事監督を対象にグループディスカッションを取り入れた研修の具体的な内容を説明します。

今回の研修の目的は、工事監督の皆様が現場での安全管理やコミュニケーションの重要性をより深く理解し、実際の業務に活かせるようにすることです。受講生自らが考えてもらうため、研修講師が一方的に講義するのではなく、グループディスカッションを中心に進めました。

まず、ディスカッションのテーマとして、「安全における理想の現場とは何か」、「TBM(作業前ミーティング)の役割とその活用方法」、「顧客や協力会社との関係構築のあり方」などを設定しました。これらのテーマについて、参加者同士が意見を出し合い、現場での具体的な取り組みについて話し合いました。

ワールドカフェを取り入れることで全員と話ができる

ディスカッションの手法としては、「ワールドカフェ」を採用しました。これはカフェのようなリラックスした雰囲気の中で少人数による対話を行い、自由な発想や意見交換を促す手法です。
「ワールドカフェ」は4~5名のグループに分かれ、グループごとにホストを一人決めます。
あるテーマについてグループで話し合います。20分位経過した後、グループのホストを残し、残りの3人(4人)が他のグループに散っていき移動します。
これを2~3回繰り返すことで、ほぼ全員と話ができるようになります。グループが変わった時点でホストは今まで話していた内容を新しいメンバーに伝え、新しいメンバーからは前のグループではこんな話が出ていたということを話すことで、その場の全員が会話の内容を共有できる仕組みです。

それぞれのテーブルで模造紙を使って意見を書き込みながら進めました。意外な視点からの問いかけを通じて、参加者の中に眠っていた考えや新しい発想が引き出され、より活発な議論が生まれました。

参加者の主体的な学びが促進される

このようなグループディスカッションを行うことで、参加者は単に講義を聞くだけの受け身の姿勢ではなく、自ら考え、発言し、議論に参加することができました。ワールドカフェの手法を用いることで、若手社員もベテラン社員へ臆することなく、自然に会話に加わることができ、結果として全員が議論に貢献できる場となりました。さらに自分の現場に置き換えてテーマを考えることで、各自が自分ごととして捉えることができるようになったようです。

研修の最後には、学びを実際の行動に結びつけるために、各自がスローガンと目標・行動を策定する時間を設けました。ディスカッションを通じて活性化した場の流れをそのまま活かし、参加者自身が考えたスローガンを発表しました。この過程により、研修の内容がより具体的に現場での行動へと落とし込まれることを目指したのです。

今回の研修では、参加者が主体的に議論し、具体的な行動につなげることができるよう工夫しました。これにより、受講生の皆さんがそれぞれの現場に戻られて実践される際、疑問や悩みを解消できるように、今回弊社では、一人ひとり後日のフォロー面談も予定しています。

一度切りの研修では限界がありますが、このような取り組みを繰り返すことで、参加者の思考や行動が進化します。それは本人のみならず、周りのスタッフに波及することで、現場全体がレベルアップすることに結びつきます。

まとめ

グループディスカッションを研修に取り入れることで、知識の定着が促され、より深い理解が得られます。また、他者の意見を知ることで新たな視点に気づき、柔軟な思考力が養われます。さらに、論理的な表現力や協調性が向上し、チーム作業に役立ちます。加えて、実務に即した問題解決力のトレーニングにもなります。これらのメリットから、研修では講義だけでなく、積極的にディスカッションを取り入れることが効果的と考えます。

今回の研修事例の目的は、工事監督の皆様が現場での安全管理やコミュニケーションの重要性をより深く理解し、実際の業務に活かせるようにすることです。そのため、現場に身近なテーマで構成しました。

そして研修結果としては、受講者は、受け身ではなく、主体的に自分の意見を述べていたこと。また、講義よりも考える時間を多く設けたことで、視野を広げて、自分を俯瞰するよい機会となったようです。さらに、年齢層の幅はありましたが、若手も遠慮せず活発に意見交換を行い、建設的な議論ができた点も大きな成果と感じました。

弊社、シエンワークスでは、建設業に合った「グループディスカッションを取り入れた研修プログラム」を提供しています。詳しい内容をお知りになりたいという方は、下部の「お問い合わせはこちら」からご連絡ください。無料相談を実施しております。

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宮本 一英
株式会社シエンワークス 代表取締役

首都圏・関東周辺を対象に『サブコン専門 人材育成支援サービス』(研修・現場教育支援・コーチング)を提供しております。大学卒業後、35年間中堅サブコンにおいて現場管理一筋で培った経験を活かし、サブコン様における「人材の育成・成長」「離職率の低減」「売上・利益の向上」を支援しています。

【資格】建築設備士/1級管工事施工管理技士/消防設備士(甲種1類)/空衛学会設備士(空調・衛生)/給水装置工事主任技術者/コーチング資格(GCS認定コーチ)

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