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重要度を増している「傾聴」の技術
今回のテーマは「傾聴」です。
「傾聴」という言葉は、最近はよく聞くようになりましたが、以前は一般的な単語ではなかった気がします。今なぜ、この言葉は注目されるのか、考えてみました。
現在の多様化する職場で、お互いの価値観や意見を尊重し、円滑なコミュニケーションを図るための「傾聴」は、重要度を増しているのです。
ではまず「傾聴」とは、どのようなことなのか改めて調べてみました。
これは相手の話を単に聞くのではなく、相手の感情や意図を深く理解し、受け止めるコミュニケーションスキルです。ビジネスにおいては、信頼関係を築くための重要な技術として認識されるようになったのです。
傾聴の効果には、コミュニケーションの円滑化、問題の整理、自己理解の促進、自己肯定感の向上などがあります。傾聴を通じて相手は自分が受け入れられていると感じ、安心して本音を語れるようになります。これにより、信頼関係が深まり、問題解決や自己理解が促進されるだけでなく、相手の自己肯定感も高まります。
傾聴を効果的に行うためには、心理学者カール・ロジャーズが提唱した「受容・共感・一致」の3つの要素を意識することが重要です。受容は相手を批判せずに受け入れること、共感は相手の立場を理解すること、一致は自分自身を正直に認識することを意味します。これらの要素を磨くことで、より深い傾聴が可能となり、相手の真の意図や感情を理解しやすくなります。
実践する際には、相手の思いや感情を引き出すための質問や、聴いた内容を外部に漏らさないことが大切です。また、五感を駆使して相手の非言語的なメッセージにも注意を払うことで、より深いコミュニケーションが可能となります。これにより、相手が本心で何を感じ、何を考えているのかをより正確に理解することができるのです。
傾聴は、単に相手の話を聞くことではなく、相手の心に寄り添い、共感をもって接することで、相手の真の意図を理解し、信頼関係を築くための重要な技術なのです。
<引用>東洋経済オンライン:「部下と信頼関係を築く「傾聴」の実践ポイント3選」
(2024/05/14)
https://toyokeizai.net/articles/-/749439
建設業、サブコンの現場で活用できる「傾聴」とは?
建設現場もかつての上意下達、トップダウンの組織から現場スタッフの意見を尊重するフラットな運営に変化しています。それは、社会的変化のみならず、現場作業の技術も高度化する中で、より効率的な仕事やリスクを減らす取り組みを担当者からヒアリングや提案を受ける必要からです。そのため、現場で活用できる傾聴方法を説明します。
上司(現場代理人)と部下(現場スタッフ)との会話が空回り
現場スタッフである部下や派遣社員の、現場で起きている事象や日々の工程の変化に対する対応、気持ちを上司である現場代理人は、どのくらい聴けているでしょうか。
私がお手伝いさせていただいているクライアント様の現場で、現場担当者の若手社員の方の話です。上司(現場代理人)が一方的に自分の指示(あるいはこうあるべき論)をしてきて、自分が発言しようとするとそれを遮り、話を押し切られてしまった、とのこと。
現場のトップとして代理人を長年張ってきた人は、現場に配属された部下やスタッフたちに対して自分のやり方、技術、現場の納め方がすべて正しく、他のことには耳を貸さないという考えの人が多くいるようです。私の前職の会社でもそういう上司はいました。
これでは、部下やスタッフたちはどう思うでしょうか。現場の情報を伝えることが億劫になり、上司と会話することを嫌がるようになります。上司と部下との関係性がぎくしゃくし、現場が上手く回らなくなります。
良好な関係性を構築する傾聴
現場スタッフの関係性を良好な状態に保つために必要なことは、上司から部下への傾聴です。傾聴は、上司が部下からの報告、連絡、相談を定期的に受けることだけではありません。
例えば、報告を受けたとき上司は、
「その状況になってA君はどう思ったの?」
「それに対して、A君はどう対応しようと思っているの?」
と、まずは部下の意見を聴くことを意識することが大事です。
部下が新入社員で対応の方法が分からなくても、どう感じているのか、事象に対する理解度はどの程度か、を探る質問を投げかけてみることです。
部下一人ひとりを個の人間として尊重し、彼らの気持ちを汲み取ることが上司としての仕事でもあるのです。
そうすることで、この上司は自分のことを分かってくれている、自分の気持ちを大事にしてくれている、ということが部下に伝わり、両者の関係性が日々構築されていくことは間違いありません。
傾聴の文化を根付かせる
傾聴は現場単位ではもちろんのこと、会社組織全体で浸透させることが重要です。
経営層が傾聴の重要性を示すことで、全体の行動指針となります。リーダーが積極的に傾聴を実践する姿を示すことで、組織全体にその文化が根付きます。
傾聴を実践し、組織やプロジェクトの改善に貢献した社員の会社の評価を上げることで、傾聴の価値をさらに高めることができます。
傾聴は単なる技術ではなく、組織の文化そのものを変革する力を持っています。それぞれの現場の意見を尊重し、組織全体で傾聴を実践することで、より強固で協力的な組織運営が可能となります。
まとめ
会社やプロジェクトの内部の対立やコミュニケーションの悪さは、自分の意見ばかりを主張して、相手の話を充分に聞かないことで起こります。自分の意見を言う前に、相手の考えをまずは聞いてみるという姿勢がコミュニケーションの質を向上させます。
建設業のような常にチーム力が求められる職場では、傾聴力を高めることで、強固な組織運営を可能になるのです。
建設現場の現状は、人員が不足している上に、残業時間も制限され、作業は高度化しています。今いる人員のコミュニケーション量を増やし、戦力としてフル活用していかないとプロジェクトが回っていかないのです。そのために傾聴力を高め、より効率的な仕事のやり方やリスクを減らす取り組みを各担当者から丁寧にヒアリングする必要があるのです。
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