アシストスーツとは?
アシストスーツは、重量物を上げ下ろしする際、腰に負担をかけないように補助する装置です。昔、漫画「巨人の星」で星飛雄馬が大リーグボール養成ギプスを星一徹に付けさせられ、しごかれていた映像を、ふと思い出しました。大リーグ養成ギプスはボールを投げようとする力に対してバネが反発し、投げる力を鍛えるためでしたが、アシストスーツはその逆で出そうとする力を補ってくれるので、重労働の人の役に立つもので画期的な装置と言えますね。
いろいろな職種で活用
このアシストスーツは老人介護施設で介護従事者がお年寄りの介護をする際に、身体を抱き起したりすることで腰に負担がかかることを防ぐためであったり、また高齢者が多い農家の方が苗の運搬や上げ下ろしで一日中作業を続けることが大変だということから実用されています。
確かに身体を使うお仕事はIT化が進んだ今でも、まだまだ多く存在します。いくらAIが発達しても介護や農業などは人の手を介さなければ成り立たないですね。
そう、考えてみると建設業も人の手がどうしても必要な仕事で、すべてを3Dプリンターのような機械で作り上げることは想像もつかないし、いつの未来になることかという感じです。
建設現場でも実用化に動き
そんな人の手を介さなければ建物ができ上らない建設業界。その作業も一つひとつが分業化され、楽な作業は一つもありません。その作業の中でも重労働なのは、外構工事での
スコップを使った掘削作業や、資材の上げ下ろし作業、あるいは重量鳶と称される大型機器を現場に搬入、据え付ける作業などです。
2021年2月21日のYahooニュースにこんな記事を見つけました。
人手に頼らざるを得ない重労働が伴う建設現場の掘削作業で、作業を軽減化するためのゴムを使ったアシストスーツ「ワーキングアシストAS」が作業関係者に喜ばれている。
清水建設の要望に対して、整骨院などにサポーターやコルセットを提供してきたダイヤ工業(岡山市)が共同開発して実用化した。
外構工事で重機が入れない場所などでは、どうしても人力での掘削作業が発生します。現場用では掘削作業を想定して考案されたとのことですが、重量物の上げ下ろしなどでも転用できそうです。重量鳶さんにも腰痛の方が多くみられることを考えると、建設業界にとって重労働を伴う作業の救世主になることが期待されます。
まとめ
介護や農業、工場などではアシストスーツの実用化が進んでいるようですが、建設業界でも働く環境の改善が進む中、今後普及していくのではと期待が持てます。
いろいろな新しいアイテムが開発されたり、施工方法の工夫や工具など常識を超えた発想のものが出てきたりすると、建設業界ももっと面白くなるのではないでしょうか。
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