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人材の確保より、求められる「育成と定着」

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「2500人採用して2100人離職」建設派遣の現実と突破口

今回は「建設派遣から見た景気と人材獲得」がテーマです。
建設業界では深刻な人手不足が続いており、その影響は今後の景気にも波及する可能性があります。建設技術者派遣大手の夢真の小川建二郎社長によると、現在の建設需要は新型コロナ禍からの回復期を過ぎて横ばいで推移しており、とくに首都圏への工事集中が顕著です。一方で、首都圏では景気の良さから転職市場が活性化し、退職率の上昇が課題となっています。

大手ゼネコンは資材高騰や職人不足によるコスト上昇を受けて、採算が取れる案件を厳選する傾向にあり、工事量も頭打ちの様相です。施工管理やCAD要員への需要は依然として高いものの、供給が追いついていない現状があります。

夢真では、未経験者を正社員として採用し、短期研修後に建設会社へ派遣していますが、年間2500人採用しても2100人が辞めてしまい、定着率の向上が大きな課題といいます。近年は若年層の転職志向が強く、退職率も再び上昇傾向にあります。

働き方改革により残業時間は減少しましたが、小川社長はこれを業界の魅力向上の好機と捉えています。一方、資材価格の高騰などで再開発計画の延期や中止も見られ、特に現場職人の不足が影響を及ぼしています。請負業務には法的な制限もあり、派遣では対応しきれない部分もあります。

また、米国の高関税政策については現場レベルでの影響は少ないものの、長期的には資材調達面でのリスクがあると指摘します。構造的な労働力不足が業界の根本課題であり、賃上げ対応としては取引先との交渉を進め、時間単価は上昇しています。

最後に小川社長は、若者には建設業のやりがいを丁寧に伝えることが重要であり、定着率向上のためにも、個々に寄り添いながら伴走する体制を強化すべきだと語っています。今後は取引先主導の派遣から、技術者の関心に基づいた仕事のマッチングへと発想を転換する必要があるとしています。

<引用>
建設派遣からみた景気 需要は旺盛も人員つなぎ留めに課題:日経新聞(2025/6/23)

https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK091NK0Z00C25A6000000/

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人と向き合う建設現場の大切さ

それでは、このような状況の中で、建設会社の現場はどのように対応すべきかを考えてみました。

建設会社の現場が取るべき対応は多岐にわたりますが、まず重要なのは「人材の定着と育成」に本気で取り組むことかと考えます。

建設会社でも、定着率が低く、離職する人が非常に多いのが現状です。これは待遇や働き方の問題に加え、若者に対して建設業の魅力や将来性を十分に伝えきれていないことも原因の一つです。したがって、現場としては一人ひとりに寄り添い、「あなたが必要だ」と伝えるコミュニケーションを継続的に行う体制を整える必要があります。

また、施工管理やCAD要員といった専門職の需要が高いにもかかわらず、供給が追いついていない現状に対しては、社内での育成制度を構築し、研修や資格取得支援などの仕組みを強化すべきです。自社でスキルアップを図れる環境づくりが求められているのです。

そして、若手社員に向けては、建設業のやりがいや社会的意義をしっかり伝える広報活動も必要です。現場の一人ひとりが「育成者」であるという意識を持ち、若手と伴走する姿勢が定着率を高め、将来の担い手を育てる鍵になります。
つまり、建設現場は「人に向き合う現場」へと変革すべき時を迎えているといえます。

まとめ

このように、若年層の離職率の高さや専門人材の不足は、業界の持続的成長を阻む深刻な課題となっています。そのため、建設会社は「人材の確保」ではなく、「人材の定着と育成」を最優先に位置づける必要があります。

具体的には、社員一人ひとりにしっかり寄り添い、「あなたが必要だ」と伝える現場主導の育成体制を構築します。加えて、施工管理やCADなどの社内育成制度を整え、未経験からでもスキルアップできる仕組みが必要です

これからの建設業は「モノをつくる」だけでなく、「人を育てる」産業でなければなりません。社員一人ひとりを大切にする会社づくりを通じて、会社の未来を担う人材を創出していくことが求められます。

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ABOUT ME
宮本 一英
株式会社シエンワークス 代表取締役

首都圏・関東周辺を対象に『サブコン専門 人材育成支援サービス』(研修・現場教育支援・コーチング)を提供しております。大学卒業後、35年間中堅サブコンにおいて現場管理一筋で培った経験を活かし、サブコン様における「人材の育成・成長」「離職率の低減」「売上・利益の向上」を支援しています。

【資格】建築設備士/1級管工事施工管理技士/消防設備士(甲種1類)/空衛学会設備士(空調・衛生)/給水装置工事主任技術者/コーチング資格(GCS認定コーチ)

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