#07 現場で活躍し会社に貢献する若手社員が育つシエンワークスの研修①~知識・座学編~

シエンワークスで提供している座学の研修について、新入社員から入社5年目までの階層ごとに、どういう目的でどのような内容で実施しているかをご紹介します。

新入社員研修

一般的な新入社員研修の目的は、社会人としてのマナーであったり、仕事をするうえでの心構え、その企業が社会に対してどういう役割でお客様にサービスを提供しているのか、配属予定の部署の業務概要とその専門知識などについて学び、OJTを受ける前段階の基礎を作ることだと思います。

その目的に沿って、建築設備の技術系新入社員研修を当社で担当するのは、大きく2つのポイントです。

1)技術的な研修

一つは建築現場とはどういう職場で、建築物をつくるにはどのような人たちが関わっているのか、建築設備とは建築物の中でどういう役割なのか、施工管理とはどういう仕事なのか、管工事の施工ではどういう機器があり、どういう材料を使用するのか、といった技術的なことです。

2)社会人としての基本的な考え方

もう一つは、新社会人になり、これから仕事をするうえでどういう心構えで臨めばいいのか、仕事をする基礎的な力とは、学ぶことの重要性、時間管理の考え方、職人さんとの関係性を築くには、のような技術的なこと以外の施工管理するうえでのマインドセットに焦点を当てたこと。

この2つのポイントがシエンワークスの新入社員研修の大きな軸となっています。

また、新入社員が現場に配属になった後に、月1回新入社員が会社に集まり、それぞれの現場の状況、自分のやっている仕事、分からないこと、悩んでいること、自ら取り組んでいることなどを一人ひとり発表する「現場報告会」を実施しています。

この報告会を月1回実施することで、自分の同期がどういう現場に行って、どういう仕事をし、どんなことで悩んでいるのかが共有でき、また定期的に同期と情報交換することで孤立感がなくなり刺激を与えあう、といういい機会になっています。

2~3年目研修

入社2~3年目の社員に向けた研修は、建築図、設備図の図面の見方や実際に手を動かし作図してみるワークであったり、新入社員研修で学んだ管工事の施工の基本についての復習を兼ねたもう少し突っ込んだ技術的な内容のものになっています。

1)建築図の見方と、実際に作図してみる

新入社員で現場に配属され、最初の1年は安全書類の作成、施工写真撮影、写真整理、墨出し、雑用や職人さんの手元などが主な作業です。だから、1年目から図面が読めるようになるというのは、稀なことなのではないでしょうか。

現場の上司の方から、2年目の社員が建築図の基本的な見方が分かっていないので困っているという声が聞こえてきたりします。
現場では建築図を読めたり、自分でも簡単な躯体図をスケッチできるようになると、設備の納まり検討がスムーズに進みます。
研修では、躯体図、構造図、意匠図のそれぞれの目的や図面の読み方をレクチャーし、それを基に例題を出して平面図から躯体断面図を起こす、というワークをやっています。

2)設備設計図、設備施工図の見方と、実際に作図してみる

入社2~3年目の社員に対しては、設備設計図の見方、設計図から施工図を作図するときの注意事項、納まりの考え方のポイントを研修で解説します。
この研修で重要なポイントとして一つ挙げるとすると、「設計図の上書きをするな」ということです。

私の現役時代は手書きでした。手書きの場合、白紙のA1の図面に一から施工図を書いていくので、自分の頭の中で設計図を見ながら納まりをイメージしていく感覚です。ある程度のイメージができたら書き始めるので、途中の大幅な書き直しが無いのが手書きの良さです。

ところが、CADの場合、設計図の配管やダクトの線を部材入力し、3D化できるように施工図化していくのですが、経験が浅い人は全体的な納まりやルート取りを考えずに複線化するため、設計図そのままのルートで、同じ空間にある設備同士で効率的でない納まりになってしまうケースがあります。

これは、設計図のルートをそのまま踏襲し、納まりを考えない悪い例です。
研修では、まず設計図は基本としてあるが、納まりや全設備の合成は時間をかけて取り合いを考え、配管が上なのか、ダクトは下なのか、どういうルートが全体的に納まりがよいかを考えることを教えています。

3)アイソメ図を書いてみる

施工図については、書き方のポイントや納め方の考え方についてレクチャーすることにしていますが、実際に手を動かしてみる図面としては、アイソメ図を題材にしています。
例題として、屋内消火栓設備の地下消火水槽から屋内消火栓ポンプを経て、各階の屋内消火栓に消火配管を配り、屋上の消火補給水槽までの系統をアイソメ図に手書きで作図するというものです。提示する図面は、各階平面図と系統図で、この2つの図から自分の頭の中で立体的に系統をイメージし、アイソメ図化します。作図のルールをきちんと理解すれば、アイソメ図を一度も書いたことがないという人でも、その場で一通り書けるようになります。

3~5年目研修

3~5年目の研修では、現場で実際に役に立つ建築設備の理論的な内容について、専門知識を深めるプログラムになっています。

1)配管系の理論について

配管系では、ポンプの揚程計算と給水管サイズの求め方を取り上げています。
ポンプの揚程計算では、例えば地下にある水中ポンプから地上外部桝までの道中の排水配管の全長とエルボの個数、チャッキ、バルブ類の抵抗を合算し、全揚程を求める例題があります。
また、給水管サイズの選定では、衛生器具の給水負荷単位から流量を数値化した換算表にて管サイズを決める方法を使います。

2)ダクト系について

ダクト系では、全熱交換器の丸ダクトの静圧計算を行い、ファンの静圧を求める例題を出しています。
ここでは、OA→SAの系統とRA→EAの2系統を計算し、静圧の高い数値の系統をファンの静圧値としています。静圧の求め方として、直管、局部、ベントキャップなどの部材の3つに分け、ダクト抵抗計算表に一つひとつ積み上げていく形で集計するようにしています。

3)建築設備の法的ルールについて

建築設備には多くの法的なルールが定められており、それらを理解していないと施工管理が不十分なものになってしまします。
この研修では、建築基準法、消防法、建設業法、労働安全衛生法、労働基準法について重要なポイントをピックアップしてします。

例えば、建築基準法では防火区画貫通処理方法、認定工法、延焼の恐れのある部分について、消防法では屋内消火栓設備、スプリンクラー設備、連結送水設備の設置基準について、建業法では監理技術者、主任技術者の配置の義務、施工体制台帳について、安全については安全書類の目的や労災事故が発生したときの対処方法についてなどを解説しています。

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